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『ホモ・ルーデンス』“遊び”から発展した人間社会、そう考えれば気が楽になる。 

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村田諒太

村田諒太Ryota Murata

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posted2022/01/19 07:00

『ホモ・ルーデンス』“遊び”から発展した人間社会、そう考えれば気が楽になる。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『ホモ・ルーデンス』ホイジンガ著 高橋英夫訳 中公文庫 1320円

「ホモ・ルーデンス」とはラテン語で「遊ぶ人」という意味。20世紀最大の文化史家と称されるホイジンガが、今から80年以上前に発表しています。

「遊びは文化よりも古い」で始まる小難しい内容ではありますが、かみ砕いて言うなら人間社会はその歴史において遊びをベースに発展してきたんだよと論じています。つまりは「遊び」そのものが人間活動の本質なのだと説いています。

「裁判」や「詩」などいろいろと挙げていますが、確かに「遊び」にぶつかることが多いと感じます。たとえば旧約聖書にもクジ引きで物事を決める話が出てきたりします。どうするか自分で決めるのではなく「神頼み」って、これも大きく見れば遊び的な要素として捉えることができますよね。現代社会においても「遊び」が含まれていることって多いんだなとあらためて気づかされます。

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