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「4カドの峰は峰なんよ」千鳥・大悟の名言がボートレース界のスターに与えた影響とは?「警戒されて勝てなくなりました(笑)」
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byJapan Motor Boat Racing Association
posted2021/12/10 17:03
峰竜太の知名度向上に貢献した千鳥・大悟の「4カドの峰は峰なんよ」発言だが、本人によると「そもそも4カドはそこまで強くない(笑)」という
モーター抽選というボートレースならではの特殊なルールについて、「いつもディープインパクト級に乗せてもらえればいいんですけどね(笑)」と冗談めかして語った峰。同時に「正直、モーターが優出(優勝戦出場)レベルまで全然足りていないときもありますよ。そこをカバーするのが、自分の技術と経験です」と自信を見せた。ペラ調整やターンの技術は出し惜しみすることなく若手に伝授し、自身のYouTubeでも公開しているが、いずれも「簡単に真似できるようなものじゃない」という。
千鳥・大悟の「4カドの峰」発言でファンが急増
峰の知名度を飛躍的に向上させたきっかけとして、千鳥がMCを務める人気バラエティ番組『相席食堂』(ABCテレビ)で、ボケの大悟が口にした「4カドの峰は峰なんよ」というフレーズに触れないわけにはいかない。内側の3艇が助走距離の短いスロー、外側の3艇が助走距離の長いダッシュという一般的な「3対3」のスタートの場合、4コースを走るボートが「4カド」と呼ばれるのだが、この大悟の玄人じみた発言は大ウケ。「4カドの峰」はネット上でちょっとした流行語になった。
「ボートレースを知らない人には間違いなく意味がわからないフレーズですよね(笑)。大悟さんはたぶん、あえてまったく意味がわからない言葉でボケたかったんじゃないかな。『1号艇の峰は強いんよ』じゃ面白くないじゃないですか。でも、あの発言がきっかけで『ボートレースを好きになりました』って人がめちゃくちゃたくさんいるんです。本当にありがたかったですね」
一方で、峰は「4カドの峰」ブームによる意外な“被害”も口にした。
「僕はそもそも、4カドが特に強かったわけではないんですよ。しかもあのフレーズのせいでみんなに警戒されるので、逆に4カドで勝てなくなってきた(笑)。でもたまたま4カドで勝って、大悟さんにリングネームみたいなキャッチをつけてもらったことで、ボートレース界の外まで一気に名前が広がったのは間違いないです。『4カドの峰は峰なんよ』って、日本語としてちょっと成り立ってないところがまたいいですよね(笑)」
その後も、峰は『相席食堂』にたびたび登場。今年7月にはついに同番組のゲストとしてロケを敢行し、また同名のタレント・峰竜太が「峰竜太の舟券を買う」というシュールな企画も行われ、さらに知名度を高めていくことになった。