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「3人の天才は遠藤保仁と…」「ツネ、中澤、闘莉王は素晴らしいCB」 シジクレイ49歳の日本サッカー愛が熱い〈今何してる?〉 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byHiroaki Sawada

posted2021/12/10 17:25

「3人の天才は遠藤保仁と…」「ツネ、中澤、闘莉王は素晴らしいCB」 シジクレイ49歳の日本サッカー愛が熱い〈今何してる?〉<Number Web> photograph by Hiroaki Sawada

インタビュー取材に応じてくれたシジクレイ

 2005年、外国人でありながらキャプテンを任されたのを意気に感じて奮闘し、クラブ史上初のJリーグ制覇に貢献した。2007年にも、ナビスコカップで優勝。闘志あふれるプレースタイル、クラブへの忠誠心と明るい性格で、ファンから愛された。

 2008年に京都へ復帰して2季プレーした後、母国へ戻った。そんなシジクレイが自身のキャリアと今について、じっくりと語ってくれた。

自分が在籍したすべてのクラブに強い愛着がある

――日本では、2度の京都を含めて延べ6クラブで、13年間に渡ってプレーしました。J1での289試合出場は外国人選手として歴代3位で、DFでありながら26得点。カップ戦などを含め、山形時代も加えると、464試合に出場して57得点をあげています。

「自分が在籍したすべてのクラブに、強い愛着がある。最初は、日本での生活とプレースタイルに慣れるのに苦労した。でも『郷に入っては郷に従え』。日本の文化・伝統・フットボールに敬意を払い、適応しようと努力した。それが実って、日本で長くプレーでき、多くのファンにも喜んでもらえた。日本でお世話になったすべての人々に、とても感謝している」

――日本で最も印象に残る出来事は?

「やっぱりタイトルだね。クラブの歴史に永遠に残るから。ガンバで2005年にキャプテンとしてシャーレを掲げ、2007年にも優勝カップを手にしたことは僕のキャリアで、そして人生で最大の誇り。だから、こうして腕にタトゥーを入れているんだ」

 そう言って、太い左上腕部に彫り込んだタトゥーを見せてくれた。背番号の「5」、そして2005年と2007年のトロフィーが鮮やかだ。

――日本で最も印象に残った選手は?

「フットボールで成功する選手には、メッシ(パリ・サンジェルマン)のような天才型とクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)のような努力型がいる。日本では、3人の天才と出会った」

日本で出会った3人の天才……遠藤保仁と、誰?

――その3人とは?

「1人が、遠藤(保仁)。彼とは、まず(1999年に)京都で一緒にプレーした。当時、彼は高校を出て2年目だったが、すでに他の選手とは全く違っていた。試合の流れが読め、ボールを受ける前から常に複数の選択肢を持ち、状況を見計らって瞬時に最良のプレーを選択し、なおかつそれを実行する技術があった。当時から、自分のプレーに絶対的な自信を持っていた。

 その後、僕の神戸時代(2001~03年)は対戦相手として、そして2004年からはガンバで一緒にプレーした。常に成長し続け、プレーの幅を広げていた。攻撃も守備もできる完璧な選手だった」

――遠藤が2020年途中からジュビロ磐田へ移籍し、今季、J2優勝とJ1昇格に貢献したことは知っていますか?

【次ページ】 努力を重ねて一流になったと見ている2人は?

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