「毎日、野球をやる。その苦しみが始まるんだよ」

「24時間、野球を考える。毎日、野球をやる。その苦しみが始まるんだよ」と、結果が残せなければ終わりの世界の厳しさを口にした。それとともに「苦しみ・悩むことを楽しめる」と語るあたりが、落合博満たるゆえんだろう。

　日本ハムでの2シーズン、ケガや加齢もあって特筆すべき数字は残らなかった。ただし、一時は打率3割台をキープするなど、さすがの打撃技術を発揮する期間があったことは事実である。

サヨナラ劇を演出した落合に駆け寄る下柳剛（24番）ら日本ハムナイン　©Kyodo News

「技術の追求に終わりはない」

　通算2371安打（歴代12位）、510本塁打（6位）、1564打点（5位）、打率.3108（8位）。25歳でのプロ入りとは思えない圧倒的な成績が、落合の信念を雄弁に証明している。

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