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「家に帰るのは22時か23時」それでも少女はプロレスを選んだ “スターダムの申し子”渡辺桃の「赤いベルト」への執念<特別グラビア> 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2021/11/21 17:00

「家に帰るのは22時か23時」それでも少女はプロレスを選んだ “スターダムの申し子”渡辺桃の「赤いベルト」への執念<特別グラビア><Number Web> photograph by Essei Hara

スターダムの人気ユニットQQ(クイーンズ・クエスト)でリーダーを務める渡辺桃。中学生時代の思い切った選択が、彼女の生き方を決定づけた

 来年20歳になるAZMが「お酒はまったく飲んだことないけど、たぶん強いと思う。QQのメンバーをつぶしたい」と豪語していたことを伝えると、渡辺は大笑いした。

「AZMが私をつぶす? 飲んだことないのになんでそんな自信があるんだろう(笑)。私も詩美も強いんで、AZMちゃんにはつぶされないですね。返り討ちにしてやりますよ」

「岩谷麻優のすべてを受け切って勝ちたい」

 プロレスを続けていく渡辺に、女子プロレスラーとしての大きなテーマを聞いてみた。

「最大の目標? うーん、幸せに引退したいです。赤いベルトにしても、『5★STAR GP』にしても、優勝した段階で終わりではない。ベルトのグランドスラムは達成したい。白はもう取ったから、赤とハイスピード。そうなるとハイスピード、また挑戦しないといけなくなっちゃうけど……。SWA世界王座もありますね。トーナメントではシンデレラは取ったから、残りは『5★STAR GP』だけですね」

 ベルト以外の目標として、渡辺が幸せに引退するためには、スターダムのアイコンである岩谷麻優という存在を納得した形で超える必要がある。

「“岩谷麻優超え”はスターダムの選手全員が目指していると思いますけど、やっぱりタフですよね。いつも、なんであんなに起き上がって来るんだろうって。怖いくらいです(笑)。それでも、段階的に岩谷麻優を超えていきます。そうしたら幸せに引退できるかもしれない」

 赤いベルトを保持しているQQ内のライバル・林下についてはこう思っている。

「詩美の凄いところは、タイトルマッチでも直前までふざけているところ(笑)。あのキャリアであそこまで切り替えができるのがすごいです。体が頑丈で、どれだけ張り倒されても蹴り倒されてもケガをしない。試合時間が長くなっても体力もあるし、プロレスラーとして完璧じゃないですか。それは練習生の時からです。大きいし、受け身も取れるし」

 対戦相手として、どうやって林下や岩谷を攻略しようと考えているのだろうか。

「『5★STAR GP 2021』の開幕戦で披露した新しい必殺技のピーチサンダー(桃流のパワーボム)は、詩美にできるかどうかわからない。詩美は大きいので食らわないだろうから、想像できないようなことをするしかない。あとは心理的に揺さぶるとかですかね。その先は秘密にしておきます(笑)。岩谷麻優には7月にピーチサンダーで勝ちましたけど、まだ超えた気がしない。岩谷麻優のすべてを受け切って勝ちたい。岩谷麻優に技を全部出し尽くさせて勝ちたいですね」

 渡辺の“岩谷超え”のプランは、着々と進行中のようだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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