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「フェリス卒の元銀行員」雪妃真矢と女子デスマッチファイター・世羅りさ “復活タッグ”がアイスリボンで目指す歴代最強《特別グラビア》 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2021/11/12 17:01

「フェリス卒の元銀行員」雪妃真矢と女子デスマッチファイター・世羅りさ “復活タッグ”がアイスリボンで目指す歴代最強《特別グラビア》<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

今年8月、アイスリボンの第53代タッグチャンピオンに輝いた世羅りさ(右)と雪妃真矢(左)

「チート的に見られてるんですかね?」

 11月13日のビッグマッチ、大田区総合体育館大会では4度目の防衛戦で鈴季すず&安納サオリ(フリー)の挑戦を受ける。大会に向けた記者会見では、世羅が「自分たちは怖がられてる」とコメントしていた。次から次へと挑戦者候補が出てくるという状況ではないのだそうだ。自分たちとしては最多防衛記録(9回)の更新が目標だから、どんどん挑戦してきてほしいのだが。

 雪妃にそのことを聞いてみると「チート的に見られてるんですかね?」。実力者同士が組むことで“今のアジュレボにはちょっと勝てない”というムードが出てきてしまったということだろう。

 だからこそ、すずと安納の挑戦は大事だし、前哨戦で雪妃がすずに負けたことも大きかった。「あれで気持ちが引き締まりました。いや負け惜しみじゃないぞ!(苦笑)」と雪妃。安納が喧嘩腰できてくれたのも「嬉しかった」そうだ。

「(安納は)基本的にいい子ですからね。感情の起伏が少ない、人を傷つけない性格。それがリングで出てしまうこともあるけど、私にはガンガンきたので“よっしゃ、倍返し倍返し!”って(笑)」

目標は“最多防衛記録”更新→歴代最強へ

 かつて王座戦で負けているドロップキッカーズ(藤本つかさ&春輝つくし)、星ハム子と宮城もちの「らぶりー・ぶっちゃーず」へのリベンジもしなければいけないし、他団体にもアクトレスガールズのタッグ王者KKMK(関口翔&青野未来)やディアナのタッグベルトを巻いたルミナス(高瀬みゆき&梅咲遥)など気になるタッグがある。

 それだけでなく、アイスリボンからも新しいタッグチームに出てきてほしい。自分たちがチャンピオンであるからには、タッグ戦線を活性化したい。だから今年結成のすず&安納とのタイトルマッチは重要になる。現在は欠場中だが、初防衛戦で闘ったデビュー2年目の石川奈青にも期待しているという。

「チャンピオンとしては、足を引っ張ってくる人間が多いほうが面白い。崇め奉られたいわけじゃないので」(雪妃)

 自分たちの勝利だけでなく、団体全体を見渡せるのも実力に自信があるからだ。11.13大田区では、“大きくなった”自分たちに合う新コスチュームを着る予定でもある。

「ビッグマッチは照明も豪華だし“映(ば)え”ますからね」と雪妃。世羅は「勝ってベルトを巻いて、2人で記念写真を撮るまでがタイトルマッチです」。世羅はキャリア10年目、雪妃は7年目。女子プロレスだと、そろそろ“世代交代”をアピールされる側になってくるが、本人たちはまだまだ、と思っている。達成していない目標があるからだ。

 最多防衛記録を作り、タッグとして活躍した証を数字の上でも残したい。アイスリボンでタッグと言えばアジュレボというイメージを揺るぎないものにしたい。つまり今のテーマは“歴代最強”だ。

(撮影=杉山拓也)

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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