和服姿で「ハイチーズ！」、愛車はトヨタ、好物はかけうどん…中日・ビシエドが名古屋で愛されるワケ〈新たに3年契約で残留〉

　中日のダヤン・ビシエド内野手はすでに在籍6年。今シーズンで契約は切れるが、中日球団との間で新たに3年契約を結ぶことで合意している。通算784安打、461打点は歴代の球団外国人の中でトップに立つ。新たな契約が満了するころには、現在4位の本塁打（118本）も、球団記録（ジーン・マーチンの161本）を更新しているのは間違いなさそうだ。

　まさしく球団史に残る外国人選手は、「タンケ」の愛称で親しまれている。キューバ出身のビシエドは、元々はスペイン語で「戦車」を意味する「エルタンケ」と呼ばれていた。それが縮まって今では「タンケ」。彼はチームメートやファンから頼りにされているだけでなく、愛されてもいる。なぜなのか。素顔を最もよく知り、ファンの間ではお立ち台での熱い言葉で有名な、桂川昇通訳に聞いてみた。

〈親日家〉一家全員和服姿で「ハイチーズ！」

　タンケは親日家である。昨年のこと。ファミリーで記念撮影をすることになった。日本式のフォトスタジオで、ハイチーズ！　タンケは積極的にSNSをやってはいないにもかかわらず、ファンの間では有名になった。それは一家全員が和装で収まっていたからだ。

「奥様（アナイスさん）からの提案だったんです。タンケも喜んでいましたよ。『着ただけで背筋が伸びた。ピシッとした気持ちになった』と。あの写真はお気に入りで、マイアミ（フロリダ州）の自宅にも飾ってあるはずです」

　タンケとジュニアくん（長男）、ブライアンくん（次男）は白のはかま姿。アナイスさんとダイアナちゃん（長女）はあでやかな着物姿を披露している。

全員着物姿のビシエドファミリー（本人提供）

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