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“IWGPベルト論争”に終止符を打つ! 王者・鷹木信悟がオカダ・カズチカと「1.4」で激突「もうなんの言い訳もさせねえ」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2021/11/09 17:00
ザック・セイバーJr.との激闘後も闘志満々の鷹木信悟。真の王者として、「1.4」東京ドーム決戦でベルトをめぐる論争に終止符を打つ構えだ
「本物」の王者としての自負
こうして、「1.4」のメインイベントは決まった。鷹木はハイになった状態でしゃべり続けた。
「まあ誰もが知っているスーパースター、レインメーカー、オカダ・カズチカ。どうなの? あれっ、やっと本気になってくれたのか? やっと本腰を入れてくれたのかな。あいつが何考えているのかわからないけれど、こっちはちゃんとリスペクトしてんだぜ。偉大なG1チャンピオンとしてよ。オレはG1もNEW JAPAN CUPも優勝したことがないから、その気持ちはわからない。オカダ・カズチカ、とっても偉大なチャンピオンだと思うよ。
だが今、新日本のナンバーワン、本物のIWGP世界ヘビー級チャンピオンはこのオレだ。オレがこの6月からやってきたことは、決してムダではない。それを証明するためにも、1.4だよ。ほんと人生って面白いよな。オレもプロレス人生17年。18年目を迎えて、今こうやってなあ、絶頂期がくるとは思わなかったよ。いや、オレはまだまだ絶頂期じゃねえな。まだまだ昇ってくよ。駆け昇って見せるから」
鷹木は6月7日、大阪城ホールでの王座決定戦でオカダを倒して、新日本プロレスの最高峰であるIWGP世界ヘビー級王者となった。そして、王者としてここまでやってきたことに自信を持っている。
鷹木は7月25日に東京ドームで飯伏のピンチヒッターである棚橋弘至に勝利した。8月には鷹木自身も新型コロナウィルスに感染したが、9月5日にメットライフドーム(西武ドーム)でEVIL、そして、直近ではセイバーJr.を倒して3度目の防衛に成功した。
5月に福岡でウィル・オスプレイに挑戦して敗れ、一度はその手をすり抜けていったIWGP世界ヘビー級王座のベルトが鷹木のものとなったのは、神に運命づけられたものだったのかもしれない。