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「お父さんのノリとは遊び仲間」から始まった鹿戸雄一調教師と若き天才・横山武史(22)との不思議な絆《エフフォーリアで天皇賞3代制覇》
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平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph byKYODO、Photostud
posted2021/11/02 17:01
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(左)21年天皇賞・秋を制したエフフォーリアと横山武史(右)09年天皇賞・秋を制したカンパニーと横山典弘
「お父さんのノリとはジョッキー時代からの遊び仲間」
このように何かと縁のあった天皇賞・秋をエフフォーリアで制した鹿戸調教師だが、これでデビュー以来6戦5勝。唯一の敗戦が日本ダービーでの僅かハナ差での2着だが、これを含め6戦全てでコンビを組んでいるのが横山武史騎手だ。
彼にとっては初めての天皇賞・秋騎乗でいきなり優勝してみせたわけだが、ご存知の通り、彼の父の横山典弘騎手もそのまた父の横山富雄元騎手(故人)も天皇賞・秋の勝利ジョッキーだった。実に半世紀以上の時間をかけて親子3代による秋の盾制覇を成し遂げてみせたわけで、ジョッキーにとってもこの秋の天皇賞は決して無縁のレースではなかったわけだ。
そんな彼に騎乗を依頼した経緯を鹿戸調教師は言う。
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「お父さんのノリ(横山典弘騎手)とはジョッキー時代からの遊び仲間でした。私が苦しい時にもずいぶん色々と助けてもらいました。そんな仲でもあったので、武史にもよく依頼しています」
C・ルメール騎手の秋の天皇賞連覇記録を3でストップさせた横山武史騎手は1998年12月生まれで現在まだ22歳。血統的に今後「令和の盾男」となる可能性も充分にありそうだ。
また、エフフォーリアもまだ3歳なので「シンボリクリスエスに少しでも近づければ……」と語る鹿戸調教師が再びこの舞台に帰って来る事も充分に考えられる。祖父のシンボリクリスエスは3歳時だけでなく4歳となった翌年、天皇賞・秋の連覇を達成しているのだから……。天皇賞に縁のある男達の今後からも目が離せそうにない。
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