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「メディア出演より休養すれば」の批判にウルフ・アロンはどう答えた? 馬瓜エブリンに水谷&張本…“五輪TVスター”の意外と知らない現在
posted2021/10/12 17:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
JMPA
オリンピックが終了したあと、活躍した選手たちがさまざまなテレビ番組に出演するのは恒例と言っていいくらい、いつの大会でも馴染みの光景だ。
東京五輪後も数々のメダリストがその姿を見せている。例えば、卓球で混合ダブルス金、男子団体銅のメダルを獲得した水谷隼、同じく卓球男子団体銅の張本智和、バスケットボール女子日本代表で銀メダルを獲得した馬瓜エブリン、柔道男子100kg級金メダルのウルフ・アロンらは登場する機会が多いようだ。そのためか、「競技の方はどうなっているんだろう?」、そんな心配をする声も聞かれるという。その競技のファンでないと、どうしてもオリンピック以外の大会や活動はあまり知らずにいるケースも少なくない。それもあってのことかもしれない。
では、各選手のスケジュールはどのようになっているのだろうか。
オリンピック後の代表選手たちのスケジュールは…
水谷は現役生活からの引退を表明している。10月23、24日に静岡県袋井市で行なわれるTリーグの試合が、出身地である静岡県での凱旋試合でありそして最後の試合となる。
また、Tリーグに参加していない張本にとって、この先に控える大きな大会としては11月23日に開幕する世界選手権(アメリカ・ヒューストン)がある。すでに日本代表に選ばれているので、そのプレーを目にする機会になる。
卓球はオリンピックの後、今シーズンから始まった国際大会のシリーズ「WTT」、アジア選手権などが開催されているが、これらには五輪代表以外の選手が派遣された。
アジアカップ(9月27日~10月3日)で5連覇を達成したバスケットボール女子日本代表も、5名のメダリストを軸にしつつ、若い世代、さらに3x3の代表選手も加わっての構成となった。
鈴木桂治氏が男子の新監督に就任、女子は増地克之氏が留任した柔道は、10月16・17日に行われるグランドスラム・パリが最初の主要国際大会となる。やはり五輪代表選手は出場せず、代表争いを繰り広げた実力者をはじめ、若い世代の選手などで構成されている。