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「濃いコミュニケーションをとります」遅れてきたDeNAの助っ人右腕・ロメロが日本野球にフィットした秘訣 <後半戦負けなし!> 

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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posted2021/10/07 11:03

「濃いコミュニケーションをとります」遅れてきたDeNAの助っ人右腕・ロメロが日本野球にフィットした秘訣 <後半戦負けなし!><Number Web> photograph by KYODO

メジャーデビューした2018年はツインズで先発として3勝3敗、防御率4.69の成績。翌年は中継ぎで11試合に登板した

 試合後のヒーローインタビューでは「ロモちゃんペッ!」や「(ウン)チョコチョコチョコピー!」などのギャグも披露し、その明るくユーモアのある人柄でファン受けのとてもいいロメロ。チームメイトともすっかり打ち解け、良好な関係を築いている。

「山崎(康晃)さんをはじめチームメイトには良くしてもらっていますし、とても居心地がいいんです。本当にチーム全体の雰囲気はいいですし、選手がお互いをリスペクトしている。規律の良さも含め、これは日本に来て驚かされたことですし、本当に素晴らしいことだなって」

来季は満員のハマスタで

 日本の“野球文化”とも合致したロメロは、ローテーションのひとりとして今やチームに欠かせない存在だ。ぜひ来シーズンもロメロの雄姿をハマスタで見たいものだが、現時点においてまだ今後の去就について明確になってはいない。ただ来季の契約における選択権はDeNAが持っている。

「今のところわからない状況ですが、日本の野球にも慣れてきましたし、個人的にはこれからもベイスターズの一員としてプレーをしていきたいですね。1年とは言わず、長く日本に残れるように頑張りたいと思います」

 コロナ禍もあり来日1年目は外出もままならず「日本の生活や日常をあまり知ることができませんでした」とロメロは言った。まだ予断は許さないもののコロナ禍は終息へと向かいつつある。もしかしたら来年、日常の日本や満員になった壮観のハマスタを体験できるかもしれない。魅惑のツーシームによる快投はもちろん、ぜひヒーローインタビューでは渾身のギャグでハマスタにつめかけた多くの観衆を笑顔にしてほしいものだ。

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