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「7二銀で詰みますよ!」藤井聡太三冠のスゴさと大はしゃぎに癒される… 観る将マンガ家が描く《9月の将棋ハイライト》
posted2021/10/02 17:02
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph by
日本将棋連盟/Junsei Chida(illustration)
(1)9月も将棋界は面白いトピックス満載だった
まずは将棋界全体の流れから2枚ご紹介します。
僕ら夫婦が大きく喜んだのは「渡辺明名人、ツイッターを始める」。えっ、いきなりそれ? って言葉も聞こえてきますが(笑)、後述するABEMAトーナメントの「チーム渡辺」でのアカウントが“ほぼ渡辺名人のつぶやき場所”になっていて楽しんでいたんですが、もしかしたら一番楽しんでいたのはご本人だったのかもしれません。
漫画家として気になるポイントは、アイコンです……奥様が「将棋の渡辺くん」を描く漫画家ということで密かに親近感を感じていますが、“本業の成績次第でアイコンのイラスト提供を考える”とプレッシャーをかけられていたみたいですね。無事そのイラストでアカウント開設できたようで何よりです……。
ブログや各メディアでの露出など、渡辺名人の表現はハッキリと分かりやすく、僕たち夫婦のような初心者ファンでもわかりやすいと感じるばかりです。ツイッター上でもぜひ将棋の面白さ、棋士の日常を伝えてほしいなと願っています。
あと面白いなと思ったのは王座戦を見ていて、アベマ中継のCMに入る前の数秒の動画でアベマくんを釣り上げる都成竜馬七段、まさかの温泉中継をする佐々木大地五段もツボでした……。って、このままだと棋士のオチャメな姿を紹介するだけになってしまうので、対局に目を移しましょう(笑)。
桐山九段73歳、伊藤四段18歳に感銘を受けた
女流の白玲戦や将棋東西オールスター戦など、新たな棋戦が行なわれていますね。その中で、将棋オールスター関西Aブロックで初めて桐山清澄九段(73歳!)の対局を見ることができて感激でした。