沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
「横綱相撲をとれた」スプリンターズSを制した3歳馬ピクシーナイトに福永祐一が抱いていた確信〈タイキシャトルに並ぶ記録も達成〉
posted2021/10/04 11:30
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
Photostud
才能豊かな3歳馬が名手のエスコートで秋GI開幕戦を圧勝し、堂々、スプリント王の座についた。
第55回スプリンターズステークス(10月3日、中山芝1200m、3歳以上GI)で、福永祐一が騎乗した3番人気のピクシーナイト(牡3歳、父モーリス、栗東・音無秀孝厩舎)が2馬身差で優勝。2007年のアストンマーチャン以来14年ぶり6頭目となる3歳馬による勝利をマークした。
福永「驚きました」
金曜日と土曜日の雨の影響で、レース当日の中山芝コースは稍重からスタートしたが、第9レースが行われたときには良馬場に回復していた。それでも、いわゆる「パンパンの良」ではなく、内が伸びて、外差しが利かないコンディションになっていた。
ピクシーナイトが引いたのは4番枠。1番人気のダノンスマッシュが14番枠、2番人気のレシステンシアが12番枠だったので、ピクシーナイトは「運」も味方につけていたと言えよう。
ゲートが開くと、モズスーパーフレアが好スタートからハナに立った。ビアンフェ、レシステンシアらがつづく。福永のピクシーナイトはそれらを見る4番手の内につけていたが、外のレシステンシアをかわし、3番手の内という絶好の位置で3コーナーに入って行く。
「いろいろなシチュエーションを想定していたのですが、ここまでいいポジションで、逃げ馬の後ろを取れることまでは選択肢になかったので、驚きました」と福永。
前半3ハロンは33秒3。32秒8だった昨年よりコンマ5秒も遅く、馬場状態を考慮しても、先行有利の流れになった。