3度目の挑戦で悲願達成は…？

　セコンドについてくれたジュリアらドンナ・デル・モンドのメンバーに感謝した後、朱里は続けた。

「めちゃめちゃうれしいです。スターダムはもっと大きく輝いて行きます。大きな会場で開催できる団体の一員として努力を重ねていきます。この優勝は1年前に天国に旅立った母にささげます。今度こそ、今度こそ、赤いベルトをつかみ取ります。応援してくれるみなさんと母に、赤いベルトを巻いた私の姿を絶対見せます。2022年、朱世界の始まりにします」

5★STAR GPを優勝した朱里。3度目の「赤いベルト」挑戦で悲願達成なるか？

　描いた赤いベルト取りのプランは当初の計画（初挑戦は2020年10月3日、岩谷戦）よりは1年以上遅れたことになるが、朱里は着実に赤いベルトに近づいている。

　大阪城ホールでは林下詩美と彩羽の赤いベルト戦が行われるが、朱里は「5★STAR GP」公式戦で負けている小波と新たに設けられた挑戦権利証の防衛戦として再戦する。AZMとも戦わなくてはならないかもしれない。ちょっと酷な気もするが、そんないくつかの権利証防衛戦を重ねて、自分に納得してからの赤いベルトへの挑戦になる。朱里はブレない。相手が林下なのか彩羽なのかは10月9日が終わってみないとわからない。

　林下とは6月12日に大田区総合体育館で延長戦の末、通算43分19秒、両者KOという壮絶な闘いを繰り広げている。9月4日の「5★STAR GP」公式戦でも時間切れの引き分けだった。林下が王者のままなら両国国技館はその決着戦となる。

　朱里は3度目の赤いベルト挑戦での悲願達成に静かな闘志を燃やす。

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