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《「大谷翔平は投手に専念すべき」の予想は間違いでした》メジャー解説者スモルツ氏が素直に認めた「打者・オオタニ攻略にはこの球種」
text by
ブラッド・レフトンBrad Lefton
photograph byNanae Suzuki
posted2021/09/13 17:30
9月13日時点で44本塁打、9勝……投打両面で際立った数字を残している大谷翔平
「僕ならアウトコースにスプリットを投げるね。というのも6月23日にジャイアンツの先発(ケビン・)ゴースマンと対戦した時、スプリットに唯一合っていないように見えたんだ」
この試合で、大谷はジャイアンツのエースであるゴースマンに対し、3打数を2三振と1つの内野ゴロという結果に終わる。決め球は3打席ともすべてスプリットだった。
「ゴースマンが投げるアウトコースのスプリットに大谷は対応できていなかった。ただ、ストライクを取れないと選球眼が良くボールは見逃されてしまうので、注意しなくてはならないね。しかも彼は他のパワーヒッターのようなスイングミスをしたりもしない。
投手としては、彼の左足付近に落ちる球を投げるか、もしくはストライクゾーンのプレートから離れるようなスタンスを取らせる方法を見つけなくてはいけないだろう」
とはいえ、スモルツが発見した「攻略法」も絶対ではない。
「ただ、こういった攻略法も、一辺倒で投げていると打たれてしまうという難しさがある。スプリットを投げ続けても結局は対応してくるだろうから、ずっと投げるということはできないし……。打者・大谷の攻略法にはたくさん頭を使わされるね」
Number1035号掲載の大谷翔平特別インタビュー「常にさらに新たな場所へ」では、今季の活躍について8ページにわたり本人がたっぷりと語っています。さらにアルバート・プホルス(ドジャース)、マックス・シャーザー(ドジャース)、フアン・ソト(ナショナルズ)、フレディ・フリーマン(ブレーブス)などメジャーを代表する一流選手たちが独占取材に応じ、ショウヘイ・オオタニの衝撃を語り尽くしています。