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「9秒58」だけじゃないボルトの破天荒伝説「100mはショーでありドル。200mの方が好き」と語ったワケ〈35歳に…特製カタカナシューズも〉
posted2021/08/21 11:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
JMPA
雑誌「Sports Graphic Number」と「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回は35歳となったウサイン・ボルトにまつわる4つの言葉と伝説を写真とともに振り返ります。
<名言1>
これでオレは伝説になった。最高のアスリートだ。
(ウサイン・ボルト/Number818号 2012年12月6日発売)
◇解説◇
2008年の北京五輪では3種目で金メダルを獲得。そして衝撃的な「最後は手で胸を叩きながらの9秒69」をマークし、ボルトは一躍超スーパースターとなった。そんなボルトはことあるごとに「伝説になりたい」と口にし続けた。
そして迎えた4年後のロンドン五輪。まずは最大の関門だった100mを制する。
「これで伝説に一歩近づいた」
さらには「オレの種目」と豪語する200mでは一度もトップを譲ることなく2つめの金メダルを獲得。さらに4×100mリレーでも優勝し、2大会連続で3冠を達成。名実ともに「伝説」となったのだ。
陸上はオレのスポーツ。だからこそベストを
<名言2>
陸上はオレのスポーツ。だから、いつでも、どんな状態でもベストを尽くす。それがオレ流なんだ。
(ウサイン・ボルト/Number736号 2009年9月3日発売)
◇解説◇
2009年8月16日、ボルトは前人未到の境地へとたどり着く。世界陸上男子100m走決勝で、人類史上初の9秒5台となる9秒58の世界新記録をたたき出したのだ。ちなみにボルトはこれで史上3度目の世界記録更新となり、これもまた100m走でただ1人しか達成していない偉業である。
そんなボルトだが、北京五輪直後にはこのように語っていたことがある。