酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
大谷翔平「2カ月連続月間MVP」はもっと絶賛されるべき偉業… 少し打てないと騒がれるが「少ない好不調の波」と投手成績もエグい
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byGetty Images
posted2021/08/06 11:02
現地時間4日のレンジャーズ戦でも好投した大谷翔平。打者としても本塁打王争いトップをキープし、いよいよ二刀流の凄みが増している
大谷が投打ともに試合に出場しない「全休」は、今季5月、6月、7月にそれぞれ1回あった。5、6月のケースは休み明けに調子が上向きになったわけではなかったが、7月23日の休場ではそれまで2試合無安打だったのが、休み明けから5試合連続安打、しかも3本塁打と息を吹き返した。
空前の成績を尻切れトンボにしないためにも
エンゼルスのマドン監督はDHがないナ・リーグの主催試合では、今後、投手として登板する以外は代打起用に限定する方針を示した。怪我や故障を避けるためにも賢明な判断だろう。本塁打のペースは多少落ちるだろうが、球史に残る空前の成績を尻切れトンボにしないためにも「適度な休み」を取ってほしいものだ。
過酷なペナントレースも残り60試合弱、大谷翔平は未知の領域を歩んでいる。繰り返しになるが「ご自愛ください」と言いたい。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。