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「《ウヒョー》という奇声も…」加藤一二三の悲願 42歳で名人奪取、中原誠との壮絶な名勝負〈若き“ひふみん”の秘蔵写真も〉
text by
田丸昇Noboru Tamaru
photograph byKyodo News
posted2021/08/01 06:01
42歳で悲願の名人位を獲得した加藤一二三九段(1982年)
ゴルフ同好会の名前が「桂馬会」だったワケ
写真は、1974年に神奈川県のゴルフ場で行われた棋士たちのコンペに参加した中原。ボールを着実に進めていく「自然流」のゴルフだった。扇子に書いた「平歩青天」の文言は、ゴルフ場での楽しい気分だという。
写真の手前は、同年のゴルフコンペに参加した大山。粘り強い棋風と同じく、ゴルフでもリカバリーショットを得意にした。
この棋士たちのゴルフ同好会の名称は「桂馬会」。ボールが駒の香車のように真っすぐに飛ばないからとか。
写真は、2012年の将棋イベントで、5面指しの指導対局をした加藤。説得力のある解説に、相手や周囲の人たちは聞き入っていた。当時から加藤は、「ひふみん」の愛称でテレビのバラエティ番組に出演するなど、盤外でも人気者だった。
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