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サッカー五輪監督が向き合った“批判と失敗” 遠藤航、吉田麻也や酒井宏樹らを率いた手倉森誠・関塚隆・反町康治の対応は…
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJMPA(2),Takuya Sugiyama
posted2021/07/25 06:02
手倉森誠、関塚隆、反町康治。それぞれ五輪代表監督としての重圧をどう乗り越えてきたのか
オランダ戦後には本田圭佑について「反町監督に対する造反があった」と報道された。ただそのことを問われると本田は「……誤解の一言ですよね。僕はソリさん、リスペクトしてます」とも発言しており、選手と監督間での信頼関係があったことは確かなようだ。そして何より、このメンバーが3連敗という惨敗を受けて奮起、飛躍したのも事実である。
悔しさをW杯、アジア杯での躍進につなげた
2010年南アフリカW杯でのベスト16、翌年のアジア杯での劇的な優勝……このチームにおいて中核を担ったのは本田、香川真司、岡崎慎司、内田篤人、長友佑都、吉田ら北京世代だった。反町の話した通り、若くして先に悔しさを味わい、経験値を積んだことは彼らの成長を担ったといってもいいのかもしれない。
そんな反町が日本サッカー協会技術委員長になって臨む東京五輪、森保一監督率いるチームは初戦の南アフリカ戦を久保建英のゴールで1-0とし、勝ち点3を積み上げた。
25日にはグループ最大のライバルとみられるメキシコ戦が控える。期待と重圧をはねのけて、決勝トーナメント進出を――森保監督はどんな一手を見せてくれるだろうか。