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郵便局員が今やWWEに 異色のキャリアを歩み続ける41歳鈴木秀樹、米リングネームが「Hachiman」に決定…その由来は?
posted2021/07/19 17:03
text by
高木圭介Keisuke Takagi
photograph by
2021 WWE, Inc.
4月からWWEの選手育成機関「パフォーマンスセンター」(米・フロリダ州オーランド)のコーチに就任した鈴木秀樹が、6月24日配信のNXT大会より、いよいよ表舞台に登場し始めた。
とはいっても、まだ選手として試合をしているわけではない。
言葉やアクションで何かをアピールするわけでもなく、NXTクルーザー級王者・KUSHIDAを標的とする無頼派新軍団「ダイヤモンド・マイン(以下DM)」の一員としてリングインし、ただ無言のまま腕組みしつつ相手を威嚇しているという感じだ。
黒ずくめの男たち、DMを率いる鈴木が、配信にて「Hachiman(ハチマン)」と称されていたことで、鈴木のWWEでのリングネームがハチマンであることが判明。その詳細はまったくアナウンスされておらず、今後の配信で徐々に明かされていくことになるだろう。
その直前、WWEが米国特許商標庁に「Hachiman」なる謎の名称を商標登録申請をしていたことが複数のネットメディアで報じられており、多くの憶測を呼んでいたが、それは鈴木のリングネーム用だったということだ。
WWEでは現在、原則として本名は禁止の方針。オリジナルのリングネームがつけられ、その代わりにWWE以外のリングでその名前を名乗ることがNGとなる。日本国内と同じリングネームを継続している場合は、その名前自体がWWEに「買い取られた」と見て良い。グッズ販売や映像配信など、その後の商業展開をもあらかじめ見越したビジネス処置が決して「なあなあ」ではないあたり、世界最大団体ならではの厳しさもうかがえる。