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藤井聡太二冠と「ぴよりんアイス」の衝撃、佐藤康光会長の“タイトル戦まであと1勝”もスゴい… 観る将マンガ家が描く「6月の将棋ハイライト」 

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千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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photograph by日本将棋連盟/Junsei Chida(illustration)

posted2021/07/03 06:00

藤井聡太二冠と「ぴよりんアイス」の衝撃、佐藤康光会長の“タイトル戦まであと1勝”もスゴい… 観る将マンガ家が描く「6月の将棋ハイライト」<Number Web> photograph by 日本将棋連盟/Junsei Chida(illustration)

藤井聡太二冠とマンガで描く6月の将棋ハイライト。今年度の全イラストは関連記事からご覧になれます!

広瀬八段や「チーム羽生」の超早指し戦にも注目

(3)将棋界全体が話題満載/佐藤会長の奮闘に注目

 毎回取り上げている「ABEMAトーナメント」ですが、6月もやはり面白かったですね。2年連続で予選無敗と超早指しで強すぎる広瀬章人八段、「チーム羽生」の中村太地七段、そして羽生善治九段の“ダブル3連投で5勝2敗、本戦出場決定”はただただカッコよかったです。羽生九段は第7局を前に「最後の気力を振り絞って頑張ります」とおっしゃっていましたが、その集中力たるや……。

 そして佐藤紳哉七段もチーム戦には欠かせない存在。明るさ(いろんな意味で)が力になっていて、好感度がすごく上がりました(笑)。誰かが負けて楽屋の空気が暗くなりそうな時も佐藤さんがたくさん喋って和ませようと頑張ってる姿は、チームスポーツに絶対に必要なムードメーカーのようでした。

 それにプラスしてチーム永瀬の「川崎家」が超尖がった方向にいっているのがツボです。ガチモードな「軍曹」こと永瀬王座が、すごく年上な屋敷九段を“酷使”したり、若手のホープ増田康宏六段が筋トレにハマってバッキバキの肉体美を披露したり……もし自分が棋士だったら、このチームに入りたいかと言われると迷いますが(笑)。

公開対局再開、佐藤会長が王座戦挑戦権まであと1勝

 公式戦を振り返ってみると、将棋日本シリーズJTプロ公式戦で、久保利明九段-木村一基九段戦など、1年半ぶりとなる公開対局が実施されましたね。

 個人的な話で恐縮ですが――この前、棋聖戦の会場になったホテル三日月に行ったり(対局日でもないのに)、妻が不二家さんの“藤井二冠グッズ”に応募したらまさかの大当たりするなど、将棋熱は高まるばかりです。ワクチン接種などでこういった棋士とファンが直接触れ合う場が徐々に戻ってくることを待ち焦がれています。

 そして最後に……将棋連盟会長を務める佐藤康光九段が王座戦挑戦権獲得まであと1勝となっています。会長職を務めながらこれまでの強さを維持できるのは、敬意を払うばかりです。

 でも1つだけ素朴な疑問が――もし会長がタイトル取ったら、賞状を自分で渡して自分で受け取るんでしょうか(笑)。そんな余計な心配をしちゃうほど様々なニュースがある将棋界、7月も要注目ですね。(構成/茂野聡士)

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