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【全米女子オープン優勝】19歳・笹生優花ってどんな選手? 憧れはウッズ、目標は“メジャー10勝”のアニカ…父が語った「アスリート的な思考」とは
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byGetty Images
posted2021/06/07 11:03
全米女子オープンを制した19歳笹生優花。圧倒的な飛距離を生むトレーニングをサポートしてきた父・正和さん(右)とカップを掲げた
プロテスト合格後から門下生として指導を仰ぐ師匠のジャンボ尾崎からも、まずは1勝したということで「パワーとスピードを兼ね備えた体を作りあげた。本人の努力以外になし。アメリカでトップになりたいと意識をしていたが、見えてきたのではないか。まずは1勝。良かった」とメッセージを受け取った。
笹生自身も日本ツアーでの優勝はまだ通過点に過ぎず、「いずれ米ツアーQT(予選会)を突破して、アメリカへ渡る」という強い気持ちでいる。
14歳まで徹底した下半身強化
笹生は日本人の父とフィリピン人の母との間に生まれた。4歳のころに来日し、そこからゴルフを始めた。ゴルフの楽しさにのめりこむと、本気でプロを目指したいと思い始める。
8歳のときに「プロになりたい」と父・正和さんに嘆願したというが、本気でプロになるためには環境のいい場所でゴルフをする必要があった。
そこで正和さんは一念発起。再びフィリピンへ向かい本格的にゴルフを始めるように勧めた。娘が本気でプロの世界でやっていくためにも、みっちりと過酷な練習とトレーニングを娘に課した。朝5時から足におもりをつけてのランニングと自転車こぎ。さらに80kgのバーベルを担いでのスクワットなど、下半身強化に努めた。これを14歳まで徹底的に続けたというのだから驚きだ。
そんなトレーニングもあってか、飛距離は伸び続け、いつしか世界に通用する選手へと成長する。