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MLB公式が戦力トップ認定 ダルビッシュも「本当にいい野球」と満足のパドレスは“ヘビー級タイトルマッチ”を制するか

posted2021/06/04 06:00

 
MLB公式が戦力トップ認定 ダルビッシュも「本当にいい野球」と満足のパドレスは“ヘビー級タイトルマッチ”を制するか<Number Web> photograph by JIJI PHOTO

5月17日、得点を挙げチームメイトに迎えられるダルビッシュ。12日の4回1失点(7イニング制)から中4日での登板も、7回無失点で白星を挙げた

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 MLB公式ホームページが6月1日、現時点でのメジャー全30球団のパワーランキングを発表し、前週に引き続きトップにはサンディエゴ・パドレスが選出された。同日の試合前の時点の成績は34勝21敗と、ナ・リーグ西地区で首位ジャイアンツに0.5ゲーム差の2位にもかかわらず、レイズ、ホワイトソックス、レッドソックスなどを抑えて1位にランクされた。

 最大の強みは、ダルビッシュ有を筆頭に抜群の安定感を維持する投手陣で、チーム防御率2.77と30球団で唯一の2点台をキープ。さらに、メジャー最多の572奪三振(いずれも5月31日終了時)と、他球団を圧倒する投手力を軸に白星を積み上げてきた。主軸のウィル・マイヤーズが「彼らと対戦しなくていいのはプラス」と言うほど、層が厚く、レベルは高い。

 投手陣だけでなく、マニー・マチャド、フェルナンド・タティスJr.、エリック・ホズマーと並ぶ破壊力十分の打線も、リーグトップクラスであることは言うまでもない。

 5月29日のアストロズ戦では、先発したダルビッシュが5回までに5点をリードされて降板したものの、終盤に追い上げ、9回2死からタティスJr.の3ランで同点に追い付くと、延長12回、マイヤーズの3ランで5時間8分の熱戦を制した。試合後のダルビッシュが、「本当にいい野球をやっているし、最後まで集中力を切らさないのはすごいと思います」と振り返ったように、チーム全体の士気も高い。

当代随一の興行「パドレス対ドジャース」

 2006年以来、地区優勝から遠ざかっているとはいえ、昨季、ポストシーズンに進出したこともあり、開幕前からパドレスの躍進は予想されていた。昨年末には、ダルビッシュと2018年のサイ・ヤング賞左腕ブレーク・スネルをトレードで獲得。昨季世界一で地区8連覇中のドジャースとの直接対決は、「ヘビー級タイトルマッチ」と呼ばれるほど注目されてきた。

 球界屈指の大補強に踏み切ったAJ・プレラーGMも、開幕前からドジャースへのライバル心を隠そうとはしなかった。

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