プロ野球PRESSBACK NUMBER
柳田悠岐は“脱スパルタの少年野球育ち”… 「楽しむことが大前提。バスケの大会でも優勝してました」恩師が明かす秘話
text by
花田雪Kiyomu Hanada
photograph byNanae Suzuki
posted2021/05/05 11:02
少年時代から“のびのび野球”で育ったという柳田悠岐
6年生の最後の大会で負けたばかりでも……
例えば、自身の技術について質問しても「いや、僕なんて全然へたくそですから。もっとうまい人は山ほどいる」と、極端なほど謙遜したり、2017年のオフにインタビューした際には前年、自身2度目のシーズン99打点を記録していたことから100打点への思いを聞いたら「いや、むしろ3度目の99打点を狙います!」と真顔で返されたこともあった(ちなみに翌年、自身初の100打点超えとなるシーズン102打点を記録)。
そんなつかみどころのない雰囲気も柳田悠岐の魅力のひとつだが、その片りんを感じさせるエピソードが小学生時代にもある。
「6年生の最後の大会、勝っとる試合で最後に逆転されて負けたんじゃがね。試合が終わって少ししたら、やんなを中心に選手たちでわいわいやってる。今さっき負けて、少年野球が終わったのにびっくりするくらい切り替えが早くてね。で、キャプテンだけは隅っこで泣きよるんよ。さすがに、怒ったね。キャプテンが泣いてるのになにやっとんって(笑)」
<山崎康晃編に続く。関連記事からもご覧になれます>