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ダルビッシュがリベンジ! “ピンチに強すぎて負けない最強左腕”カーショーに投げ勝った価値をもっと称えたい
posted2021/04/28 11:04
text by
間淳Jun Aida
photograph by
Getty Images
開幕から3週間で早くも2度目の投げ合いとなった。メジャー屈指のエース対決。パドレスのダルビッシュ有は“負けない男”に土をつけた。
4月23日(日本時間24日)、ダルビッシュはドジャース戦に先発した。相手投手はクレイトン・カーショー。最多勝3回、最優秀防御率5回、最多奪三振3回など数々のタイトルを獲得。サイ・ヤング賞にも3回輝いている現役最強投手だ。
初めての投げ合いも完璧に近い内容
この6日前、2人は初めての投げ合いを演じていた。カーショーは6回2安打無失点。一方のダルビッシュは5回に、カーショーへの押し出し四球で失点。カーショーより長い7回を投げ、被安打はわずか1本と完璧に近い内容だった。負け投手にはなったが、試合後、充実感と手応えを得ていた(コメントは公式ブログより)。
「押し出し四球で先制を許したのは悔しかったが、世界一のドジャース相手に試合前のプラン通り投げることができた。ドジャースとは2019年も対戦したが、あの時より自分が成長できていることを実感できた。最近は緩いカーブ、パワーカーブが良く、スライダーも前回から改良したことで、軸となるカットボールとの相乗効果が出ていて、打者も迷っているのが良く分かる」
調子が良くなかった中でも再戦で1失点
「次もドジャース戦だと思うので、しっかり調整して次は勝ちたい」と臨んだカーショーとの2度目の対決。その立ち上がり、ダルビッシュは先頭のムーキー・ベッツにいきなり二塁打を許す。内野ゴロと四球で1アウト一、三塁のピンチを招き、4番のマックス・マンシーにタイムリーを許した。だが、続くエドウィン・リオスを併殺打。最少失点で切り抜けた。
対するカーショーは先制点をもらった直後の2回に同点ソロを許すと、続く3回にも1アウトから本塁打を浴びた。さらに、5回にもソロを許して7回5安打3失点。ここまで4試合で1本も本塁打を許していなかった左腕は、一発に沈んだ。
この試合、ダルビッシュは調子が良くなかったという。