2020年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
おいでやすこがにあえて聞いた「M-1、あと13回出られますが? 超多忙な今年はどうしますか?」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byKeiji Ishikawa
posted2021/04/21 11:03
おいでやす小田(右、ツッコミ担当、42歳)とこがけん(ボケ担当、42歳)
小田 怒ってる人が芯を食ったこと言ってるのって、違和感あるじゃないですか。漫才師の方のネタを見ていると、よくそう思うんですよ。だって、本来、そんな余裕がないから怒っているわけで。
――言い回しがうま過ぎると、逆にさめてしまうこともありますよね。
小田 でも、それを突き詰められるのなら、後藤さんみたいになれることもある。なので、そっちの道を走破できる力がある人は、そっちに行けばいいんですよ。
かまいたち濱家おススメ「500円ののど飴」
――暫定(順位)ボックスの一番上の席の座り心地はどうでしたか。
こが 宙に浮いているような感覚でしたね。一時期、芸人を辞めていたことがあって、その頃、マヂカルラブリーがめちゃくちゃ好きだったんです。そのマヂカルラブリーよりも自分が上に座っているというのが(おいでやすこがの次に登場したマヂカルラブリーは2位につけた)、マジで変な感じでした。
――そんな中、最終決戦用のもう1本のネタの準備もしなければならなかったわけですね。
小田 僕は本番当日、のど飴をなめ過ぎて、お腹をこわしていたんです。20個ぐらいなめたかな。なので、暫定席とトイレを行ったり来たりしてました。
――やはり、のど飴は必需品なんですね。一番効くのど飴は何ですか?
小田 これです(と言って、カバンから小さなジッパータイプの袋を取り出す)。こがけんと、かまいたちの濱家(隆一)に教えてもらったんです。
――見たことのないのど飴ですね。どこで売っているんですか。高そう。
こが 薬局とかですね。コンビニには、なかなか置いてないです。1袋500円です。
最終決戦3組で円陣を組んだ「前年に負けてないよ」
――最終決戦は3番手でした。2番手マヂカルラブリーのつり革のウケ方が1本目以上にすごかったですが、どう受け止めていたのですか。
小田 袖で、むちゃくちゃ笑っていました。手を叩きながら。演者というよりは、客の心境ですね。オモロいわー、って。
――2本目のネタも会場が揺れていました。予選は「ありそうでない歌」のネタ1本で通されていたので、2本目はどうするのかなと思っていたら、もう1本、こんなに完成度の高いネタがちゃんと用意されていたんだと、少し驚きました。