酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
村上宗隆に続く“清宮幸太郎の外れドラ1”覚醒か? ロッテ安田尚憲がクラッチヒッターに進化中【週刊セパ記録】
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2021/04/13 06:00
通算成績は9本塁打、75打点、打率.212の安田尚憲だが、将棋が趣味とのこと。“読みの深い”打撃を見せてほしい
前回は自責点10の瀧中が好投、千賀は不運の負傷
投手 ※PRはリーグ防御率による総合指標
瀧中瞭太(楽)1登1勝7回 率0.00 PR2.76
山岡泰輔(オ)1登6回 率0.00 PR2.37
千賀滉大(ソ)1登1勝5.2回 率0.00 PR2.24
涌井秀章(楽)1登8回 率1.13 PR2.16
加藤貴之(日)1登8回 率1.13 PR2.16
楽天は26歳ながら2年目の瀧中が7回零封。前回は1.2回自責点10と大炎上したが、2度目の先発起用で結果を出した。成績的には良かったが、不運だったのが出遅れていたソフトバンクのエース千賀だ。4月6日の日本ハム戦で今季初登板。好投していたが、左足首のじん帯を損傷して降板。全治2~3カ月とされ、チームに暗雲が漂っている。
救援投手ではソフトバンク森唯斗、西武増田達至、日本ハム杉浦稔大が2セーブ。ロッテの唐川侑己、ソフトバンクの岩嵜翔が3ホールドを挙げている。
鈴木誠也、坂本勇人、村上ら中軸が上り調子
〇セ・リーグ
打撃
鈴木誠也(広)19打9安3本4点2盗 率.474 RC9.64
牧秀悟(De)23打8安3本4点 率.348 RC6.60
坂本勇人(巨)19打8安1本1点 率.421 RC6.53
村上宗隆(ヤ)17打7安1本5点 率.418 RC4.96
糸原健斗(神)23打9安2点2盗 率.391 RC4.84
広島の鈴木誠也、巨人の坂本、ヤクルトの村上と各球団の中軸打者の調子が上がってきた。
DeNAの新人牧は4月9日、10日と無安打に終わり、勢いが止まるかと思えたが4月11日の阪神戦で本塁打。この週は四球も3つ選んでおり、相変わらず貢献度が高い。
盗塁では阪神の糸原と近本光司、広島・鈴木誠也が今週2つを成功させている。
投手
今村信貴(巨)1登1勝9回 率0.00 PR2.99
森下暢仁(広)1登1勝9回 率0.00 PR2.99
高橋優貴(巨)1登1勝7回 率0.00 PR2.32
青柳晃洋(神)1登1勝7回 率0.00 PR2.32
大瀬良大地(広)1登1勝6回率0.00 PR1.99
大エース菅野智之がまだ未勝利な中で、巨人は今村、高橋と若い先発投手が順調に勝ち星を挙げている。そしてセ・リーグでは今季初めての「完封勝利」が2試合あった。今村は2018年以来の完封勝利。昨年の新人王、広島の森下もキャリア2回目の完封勝利を挙げた。
救援投手では、中日の祖父江大輔と広島の栗林良吏が2セーブ。新人の栗林は7試合7イニングを投げて被安打わずか2、与四球も2、8奪三振。自責点はいまだに0。快進撃はどこまで続くのだろうか。