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【松山英樹マスターズ優勝】日本人初のグリーンジャケットを引き寄せた猛練習、過去に「マスターズに向いている」と語っていた人物は?

posted2021/04/12 17:02

 
【松山英樹マスターズ優勝】日本人初のグリーンジャケットを引き寄せた猛練習、過去に「マスターズに向いている」と語っていた人物は?<Number Web> photograph by Getty Images

悲願のメジャー初優勝をマスターズで達成した松山。周囲が驚くほどの練習量をこなし、理想のスイングを追い求めてきた

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NumberWeb編集部

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 雑誌「Sports Graphic Number」と「Number Web」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回は悲願のマスターズ制覇を成し遂げた松山英樹にまつわる3つの言葉です。

<名言1>
こんなに練習する選手を見たことがありません。

(目澤秀憲/NumberWeb 2021年4月8日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/847689

◇解説◇
 マスターズ直前、松山英樹はとにかくボールを打ちまくっていた。前週のバレロテキサスオープンの2日目では、午後1時にはプレーを終えていたものの、昼食をスナックで済ませて仮眠を取ると、そこから練習に没頭。自身10回目となるマスターズ直前の様子は、決して「調整」と呼べるものではなかった。

「試合期間中、こんなに練習する選手を見たことがありません」

 2月に松山のもとへ合流した目澤コーチは、その研究熱心ぶりに驚かされたという。

 今年、松山はキャリアで初めてコーチと契約した。重要課題であるパッティングへのアドバイス、さらにはスイング改良を本格化。ドライバーショットではかねて目指してきたドローボールの習得を目論み、“理想とする軌道”を追い求めてきた。目澤はその言葉では表現しづらい感覚を、緻密な分析や理論で裏付けしながら検証し、理想のカタチへの方向付けをアシストしてきた。

 試行錯誤を繰り返しながら迎えた“本番”。松山は、その成果をオーガスタの舞台で遺憾無く発揮した。

 3日目に叩き出した「65」はマスターズで自身が記録した過去最高のスコア。15番では池を恐れず2オンに成功し、自他共に認めるスーパーショットで3日連続のイーグルを奪った。

 いつもと同じルーティンで迎えた最終日はボギースタートとなったが、2番でバーディをすぐに取り戻すと、その後はパーを着実に重ね、かつて8つスコアを落としたこともある「サンデー・バックナイン」を我慢して切り抜けた。

 多くの日本人ゴルファーたちがたどり着けなかった頂点に立った瞬間、目に涙を浮かべた松山。まぎれもなく、努力が生んだ快挙だった。

【次ページ】 「オーガスタの皆さんに感謝します」

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