濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
ジュリア「坊主頭」での出直し 元アイドルに敗れバリカン刈りも…悲壮感なき“闘う女”スタイルがカッコよすぎた
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2021/03/16 11:01
髪切りマッチに敗れて坊主姿になったジュリアには、その屈辱すらポジティブに変えていくタフさがある
「入場の時はデビュー戦の時みたいに緊張しました」
一方で、髪が伸びる過程でのイメージチェンジも楽しんでいきたいと言う。カッコいいという声には「これはこれで、みんながいいと思ってくれるならいいんじゃないですか」とジュリア。ただ覚悟の上とは言っても違和感やショックはあって当然で「入場の時はデビュー戦の時みたいに緊張しました」という言葉も。インタビュースペースの椅子に座ると、まずキャップを被っていた。
髪切りマッチに負けるというのは、やはり屈辱だ。そうでなければやる意味もない。だがそれをポジティブなイメージチェンジにするだけのタフさもジュリアにはあった。「結果、カッコいい」というのは現代的な決着でありリスタートだろう。
すべてを失ったのだと彼女は言った。しかしプロレスラー・ジュリアは形に残るもの以外のすべてを得たと言うこともできる。
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