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ジュリア「坊主頭」での出直し 元アイドルに敗れバリカン刈りも…悲壮感なき“闘う女”スタイルがカッコよすぎた 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byNorihiro Hashimoto

posted2021/03/16 11:01

ジュリア「坊主頭」での出直し 元アイドルに敗れバリカン刈りも…悲壮感なき“闘う女”スタイルがカッコよすぎた<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

髪切りマッチに敗れて坊主姿になったジュリアには、その屈辱すらポジティブに変えていくタフさがある

抜群にカッコよかったジュリアにSNSも絶賛

 対戦したのは「ゴキゲンです☆」。ベテラン米山香織のスターダムにおける“別キャラ”で、コミカルな試合ぶりが身上だ。

 ここでジュリアはコスチュームを一新してきた。軍パンにブーツ、入場時にはキャップとサングラス。これまでの黒いコスチュームが「本当に似合わなくて」急いでミリタリーショップに行ったそうだ。

 率直に言って、その姿は抜群にカッコよかった。『エイリアン3』のシガニー・ウィーバー、『G.I.ジェーン』のデミ・ムーア、近年で言えば『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサ。ハリウッドが描いてきた強い女、闘う女の系譜に連なる存在に見えた。SNSの速報でも絶賛が相次いだ。

髪切りマッチの悲壮感を一蹴した戦いぶり

 3分あまりと短い試合だったが、その中に印象的な場面もあった。ピエロのメイクをしたゴキゲンと向かい合い、ジュリアは思わず笑ってしまう。キャメルクラッチに捉えると髪を引っ張り、これをゴキゲンもやり返すが掴むものがない。「おいやめろ」とジュリア。“ネタ解禁”とでも言えばいいのか、ここでまた髪切りマッチにまつわる“悲壮感”が解除される。

 バックドロップ一発でフィニッシュすると、倒れたゴキゲンにジュリアは合掌。「これから再起していくところを見てください」と観客にアピールした。

「またメインイベントに立てるようにやり直します。よろしくお願いします」

 インタビュースペースでも、これまでとは違う丁寧語だった。限りなく“素”に近い状態。そこからまた『ジュリア』を作り直すということか。髪を切った心境も包み隠すことなく語った。

「悔しいし恥ずかしいし、ハゲ跡もいっぱいあって(苦笑)。自分がみじめな感じもするし。またメインに立ってベルト巻いて、熱い試合ができるように頑張ります」

【次ページ】 「入場の時はデビュー戦の時みたいに緊張しました」

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