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「何年経っても変わることはない」ベガルタ復帰の手倉森監督が明かす“3.11の記憶”と、“田中将大投手との縁”
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byToshiya Kondo
posted2021/03/11 17:00
ベガルタ仙台のホームスタジアム・ユアテックスタジアム仙台。サポーターの熱い声援が響く
「これからの10年は、心の復興にフォーカスしていかなければいけないと思うんです。コロナ禍でさらに窮屈な生活を強いられているから、心のケアに目を向けていかなければならない。スポーツは日常の息苦しさを癒せるはずで、我々は生かされている身です。サッカーをやらせてもらえているからこそ、しっかりやらなければいけない。少しぐらい躓いても、挫けずに前を向いていく。そう思えなければ、サッカーをしちゃいけないと思うんです」
ここから先の戦いでも、何度となく試練に直面するだろう。それもまた、手倉森監督は想定している。
「ベガルタというチームは、11年の試練を乗り越えることができた。みんなが一体となって戦うことができるこのチームなら、今回もどんな試練だって乗り越えられると思うんです」
目前の結果に一喜一憂しない〈揺らぎのない志〉が、べガルタにはある。それこそは、前評判の低いチームを逞しくする原動力となっていく。
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