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掛布雅之が推した 「開幕投手は藤浪晋太郎」理由は04年落合監督? ドラ1佐藤輝明には「浜風は悪魔。でもね…」 

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田中大貴

田中大貴Daiki Tanaka

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photograph bySankei Shimbun

posted2021/03/09 11:03

掛布雅之が推した 「開幕投手は藤浪晋太郎」理由は04年落合監督?  ドラ1佐藤輝明には「浜風は悪魔。でもね…」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

二軍監督時代から藤浪晋太郎に大きな期待を寄せ続けているという掛布氏(2017年撮影)

「他の球場とは違うからね、甲子園は」

 振り返れば習志野高校(千葉県)から阪神に入団した18歳の掛布氏は、打撃力だけでなく、守備力を買われて「開幕一軍」を勝ち取っている。その後は説明不要だが、阪神の「左の長距離砲」として覚醒し、シーズン自己最多48本のホームランを放つなど、球界を代表する名打者となった。

「甲子園は浜風という悪魔がいる。でもね、味方につけようよ。ホームスタジアムだからね。甲子園で本塁打に出来る感覚を掴むこと。他の球場とは違うからね、甲子園は。江川卓の真っすぐをどう捉えれば甲子園のライトスタンドにホームランを打てるのか。高めを捉えに行けばライトスタンドに入る。浜風があってもね。チームは江川の高めまっ直ぐは手を出さないルールだった。でも僕は江川の高めを狙っていた。裏側でチームに許可をもらってね。高めでも掛布は打ちに行っていいと。

 甲子園は左バッターには不利と言われていることで本塁打が打てないと思わないで欲しい。佐藤君の才能であれば必ず甲子園で30本、40本打てる感覚を持てるようになるはず。僕は楽しみですよ」

佐藤・大山・サンズ、マウンドには藤浪

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 ミスタータイガースが今季のキーマンに挙げる投打の2人。藤浪が197cm・100kg、佐藤が187cm・94kgと、チームでも群を抜く恵まれた体格からは、スケールの大きさを感じさせる。

 1985年の「掛布・バース・岡田」のバックスクリーン3連発は未だに語り継がれる名シーンだが、今季は佐藤・大山(悠輔)・サンズ(またはマルテ)の“令和の3連発”が飛び出すかもしれない。そしてマウンドには真のエースとして藤浪が立つ。彼らが大きな甲子園球場が小さく見えるほどの大活躍をした時、阪神タイガースの優勝は見えてくるだろう。

 2005年以来16年ぶりのリーグ優勝を――掛布雅之の目力は強く、迫力ある今季の展望予想だった。

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