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J1開幕スタメン、昨季最終節と比べてみました 11人中7人も変えた“超”大胆クラブは…【全20クラブ布陣図つき】 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byGetty Images/Satoshi Shigeno

posted2021/03/06 06:02

J1開幕スタメン、昨季最終節と比べてみました 11人中7人も変えた“超”大胆クラブは…【全20クラブ布陣図つき】<Number Web> photograph by Getty Images/Satoshi Shigeno

開幕戦と昨季最終節を見比べてみると、変化が大きなチームもある

フロンターレは変わらなくても強い

(1)陣容もスタイルも基本継続/代表例:川崎・札幌

 とにかく強かった2020年のフロンターレだが、今季もっと強いんじゃ? と思わせるマリノス戦、そしてセレッソ大阪戦だった。中村憲剛が引退し、大島僚太が不在でも前線・中盤・守備とスキなしな陣容である。

 ちなみに昨季最終節のスタメンは3トップが長谷川竜也、レアンドロ・ダミアン、齋藤学だったが、後半から三笘薫と家長昭博、小林悠が出てきている。今季も継続の交代枠5人を最大限に生かしているが、相手としてみれば……心身ともにヘトヘトなのにJ1最強級のアタッカー3人がベンチから出てこられてはたまったもんではない。

 今オフは齋藤、守田英正が去り、宮代大聖が武者修行に出ることになった。でもジョアン・シミッチが加わり、遠野大弥や知念慶が戻ってきている。ここに名前のない選手も名鑑で見るとエゲつない陣容である。

ミシャ札幌も相変わらずのスタイルで初戦5-1

 徹底的に変わらない、と言う意味ではやはり“ミシャ”ことミハイロ・ペトロヴィッチ監督率いる北海道コンサドーレ札幌だろう。むしろミシャにとって代名詞の「可変式3-4-2-1」を変えたらそっちの方が事件である。

 形式上は新加入選手となる小柏剛だが、彼はすでに昨シーズンから特別指定選手としてコンサドーレでプレーしているなど、ほぼ同じ並びでシーズンを迎えた(小野伸二の復帰というトピックスもあったが)。そして迎えた開幕節、自慢のコンビネーションが炸裂して、横浜FC相手に5-1の大勝スタートを切るのだから――ミシャ式いまだ健在といったところか。

 昨季は現体制で最も振るわないリーグ12位だったが、スタイルを変えずとも上位に来たら「さすがはミシャ」の声がまた挙がるはずである。

オルンガがいなくなった柏はどうなった?

(2)前線キーマンに変化+布陣変更/代表例:柏・C大阪

 2020シーズン、Jリーグファンを震え上がらせた二大巨頭と言えば、三笘とオルンガだろう。説明不要と思うが、オルンガは28得点を挙げてMVPを獲得。圧倒的な身体能力、痛烈なシュートには驚かされるばかりだった。

 そんなオルンガだが、こちらも周知のとおり中東に去った(すぐ試合に出てた)。一般的には「柏は大きな穴が空いちゃったなあ」という見立てになるだろう。ただ開幕節のセレッソ大阪戦の序盤を見ていると“ネルシーニョ監督、もう新手を考えている?”と画面越しに感じた。

 試合は前半35分で上島拓巳が退場処分を受け、最終的にはセレッソに0-2で敗戦した。10人になった時点でクリスティアーノを最前線に置いた4-4-1になっていたが、注目したいのは11人対11人で戦っていた時間帯。4-3-3もしくは4-3-1-2と表記する感じで、中央の江坂任がセンターフォワードともトップ下とも言える立ち位置だったのだ。

 いわゆる「偽9番」というものだが、江坂らしいテクニックやパスはあったし、立ち上がりは柏の方が押しているのでは……と感じるほどだっただけに、次節以降も「オルンガ後の最適解探し」に注目してみていいのではないか。

【次ページ】 セレッソで息を吹き返した大久保の位置は……

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