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リーチマイケルも「やっとフェアな状態で戦える」 2023W杯“試合間隔変更”で最も恩恵を受けたのは日本?
posted2021/03/03 17:00
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph by
Naoya Sanuki
ラグビーワールドカップ2023フランス大会の日程が発表された……と聞いて、まず感じるのは「気が早いなあ」ということ。
2019年日本大会の組み合わせ抽選会は17年5月に行われ、日程の発表は開幕まで2年を切った17年11月だった。それに比べたらずいぶん早いなあ、前のW杯が終わったばかりじゃないか……と感じるが、実はフランス大会開幕まで、あと2年半。コロナ禍により日本代表活動が停止していたこともあって、日本ではまだ前回W杯の余韻が残っているというか、まだ何も上書きされていない状態だが、時間は着実に進んでいる。
2月26日に発表された日程では、フランス大会は2023年9月8日(金)、いきなりフランスvs.ニュージーランド(サンドニ)の黄金カードで開幕する。日本はその2日後の10日(日)、トゥールーズで米大陸予選第2代表と戦い、次いで6日間のインターバルを置いて17日(日)にニースにてエディー・ジョーンズ率いる強敵イングランドと対決。そこから10日間を置いた28日(木)に再びトゥールーズにてオセアニア予選勝者と戦い、最後は中9日、西部の町ナントで最後の敵・アルゼンチンに挑むことになった。
◇日本代表のプール戦◇
第1戦 9月10日 トゥールーズ
対 米大陸2位(有力:ウルグアイ、カナダ)
第2戦 9月17日 ニース
対 イングランド
第3戦 9月28日 トゥールーズ
対 オセアニア1位(有力:サモア、トンガ)
第4戦 10月8日 ナント
対 アルゼンチン
日本の試合日程を見てすぐに感じるのは、19年日本大会と似た流れだな、ということだ。
26日夜、日程発表を受けてオンラインで会見した日本ラグビー協会・藤井雄一郎ナショナルチームディレクターは言った。
「前回と同じような形。最初はプールの中で一番下のランクの相手とやって、2番目に一番強い相手とやる。前回同様なので、コーチ陣は準備しやすいと思います」