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13歳時“イニエスタとシャビを継ぐ逸材”→21歳で戦力外寸前リキの悲哀… バルサ生え抜きの意地を見せろ!
 

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工藤拓

工藤拓Taku Kudo

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posted2021/02/07 06:00

13歳時“イニエスタとシャビを継ぐ逸材”→21歳で戦力外寸前リキの悲哀… バルサ生え抜きの意地を見せろ!<Number Web> photograph by Getty Images

インテンシティ重視のトレンドにあっても、バルサの中盤はアイデンティティーを保ってほしい。プッチならその重責を担えるはず

 9月19日に行われたプレシーズン3戦目、新チームのお披露目イベントも兼ねたガンペール杯で、リキは移籍間近だったスアレス、ビダルと共に招集メンバーから外された。

クーマン「出番を与えるのは難しいと伝えた」

 直後にはラジオ「Rac1」が、その前日に直接クーマンから構想外と通告されたことをスクープする。試合後の会見で真偽を問われた指揮官は「構想外と伝えたというのは真実ではない」としながら、実質的にその事実を認めるコメントを発した。

「昨日の練習前に彼と話し、競争が厳しいので出番を与えるのは難しいと伝えた。レンタル移籍を勧めたよ。若い選手はプレーする必要があるからね」

 監督交代と共にチーム内での立場が一変する。それはフットボールでは珍しいことではない。リキ自身、昨季はバルベルデからセティエンに監督が代わったことがトップチーム昇格のきっかけとなったのだが、今回は逆のことが起きてしまったわけだ。

クラブも契約更新した上でのレンタルを打診

 ともあれ、突然の構想外通告を受けた彼は決断を迫られた。

 昨季まではBチームで実戦経験を積みながらトップチーム招集のチャンスを待つことができたが、トップチーム登録された今季はもうBチームの試合に出場できない。21歳という重要な時期にベンチを温め続けることになれば、選手としての成長を止めてしまう恐れがあった。

 幸い、昨季の活躍もあってオファーはいくつも届いていた。また移行期のシーズンを任されたクーマンが長期政権を築ける見込みは薄く、来季には自身を重用してくれる新監督が就任している可能性も十分にあった。

 だから今季はプレー時間を確保できるクラブで経験を積む方が、長い目で見ればプラスになる。客観的に見ればそう考えるのが自然であり、クラブも2021年6月で満了となる契約を更新した上でのレンタル移籍を打診した。

イニエスタやS・ロベルトも不遇を耐えて主力になった

 しかし、バルサでは過去にシャビやイニエスタ、近年ではセルジ・ロベルトら生え抜き選手が不遇の数シーズンを耐え忍んだ末、主力に定着した前例が美談として語り継がれている。

【次ページ】 Bチーム時代から貪欲にチャレンジしていたのに

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リキ・プッチ
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