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巨人でやり残した“最後の宿題” 「嫌ですよ(苦笑)。すごい嫌でした」6年前に25歳菅野智之が語っていたこと

posted2021/01/11 17:02

 
巨人でやり残した“最後の宿題”  「嫌ですよ(苦笑)。すごい嫌でした」6年前に25歳菅野智之が語っていたこと<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

交渉期限までにまとまらず巨人残留が決定した菅野智之

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中溝康隆

中溝康隆Yasutaka Nakamizo

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Hideki Sugiyama

 昨年末、アンダーアーマーの通販で菅野智之の「18番」レプリカユニホームを買った。

 今季から巨人のオフィシャルサプライヤーはミズノへと変わるので、定価11000円がお得な4400円のセール価格。これまで菅野グッズは、19番時代のタオルやCSノーヒットノーラン記念Tシャツや最近の開幕13連勝&通算100勝の記念ボールとか買いまくっていたが、ふと18番ユニホームは持っていないことに気づいたのだ。

 思い出の菅野ユニ……になるはずが、12月8日にメジャー移籍を目指してポスティング申請も、年明けの交渉期限までにまとまらず巨人残留が決定。「今まで本当にありがとう。向こうで幸せになれよ」なんて震え声をひた隠し恰好良く送り出したつもりが、「あれっ、もしかして戻ってきてくれるの?」とまさかのサプライズUターンはファンからしたらもちろん嬉しい。なにより巨人の手薄な先発事情を考えるとMVP右腕の残留は朗報だ。菅野本人にとってもコロナ禍だからと何も動かず将来を決めるより、渡米して直にMLB球団関係者や選手たちと話した上での決断は、今後のモチベーション面でも大きく違うだろう。

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 仮に菅野が今季終了後に海外FA権を行使して再びメジャー移籍を目指すことになろうが、これまでのチームへの貢献度が消えるわけじゃない。少なくともあと1年は日本球界でプレーすることにより、2021年の巨人は「エース不在」から一転、「エース継承」というストーリーがあるシーズンになるだろう。その後継者が3年目の戸郷翔征になるか、それともドラ1ルーキーの平内龍太なのかは未来のお楽しみだ。

6年前に25歳の菅野が語っていたこと

 さて、振り返れば、巨人がアンダーアーマーのユニホームでプレーしたのは2015年から2020年シーズンまでだが、それはそのまま“エース菅野智之の時代”でもあった。ちょうど15年開幕直後、『プロ野球死亡遊戯』の初単行本用で本人にロングインタビューをする機会があり、「エースの条件」を聞くと、「最近そういう質問をよく受けるんですけど」なんて苦笑いしつつ、こう答えてくれたのをよく覚えている。

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