ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
「つまらないこと聞くな!」馳浩が山田邦子を怒鳴りつけた“事件の真相”と34年後のグータッチ
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byAFLO
posted2021/01/09 11:01
山田邦子と馳浩は1987年の“事件”から長い時間を経てグータッチのサプライズをファンに見せた
プロレス発展を願う同志のグータッチ
あれから30年以上が経ち、大のプロレスファンとなり、プロレス中継の実況席にも座る機会が増えた山田邦子のもとには、馳との対談企画なども何度か持ち込まれたという。
しかし、馳が国会議員として多忙だったこともあり、なかなか実現はしなかった。そんなすれ違いが続いた両者が、じつに34年ぶりに再会したのが、今年の1.4後楽園ホールだった。
あの頃は、プロレスをよく知らないプロレス番組MCと、血気盛んな若手レスラーという立場だった両者だが、今、山田邦子はプロレスを心から愛するタレント、馳は格闘技振興議員連盟の会長としてプロレス・格闘技を側面から支援する国会議員へと立場が変わった。
34年の時を経た後楽園でのグータッチは、単なる“和解”ではなく、プロレス発展を願う同志として認め合った証でもあったのだ。