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アブドーラ・小林の真っ向勝負を「最高試合賞」に推した理由。~全日本プロレスガチガチの熱い試合~
posted2021/01/10 07:00
text by
門馬忠雄Tadao Monma
photograph by
KYODO
全日本プロレス恒例の世界最強タッグ決定リーグ公式戦で昭和と平成と令和のリングが濃縮されたようなガチガチの熱い試合を見た。
それは2020年12月7日、東京・後楽園ホールにおける諏訪魔&石川修司組vs.関本大介&アブドーラ・小林組(大日本)の一戦。大会初参加の「デスマッチの鬼」小林は175cm、165kgの“超アンコ”型体型。195cmの巨漢・石川との激突は、面白い。
序盤から石川が小林に強烈な頭突きを叩き込んだ。負けじと小林がムキになって頭突きを返す。ゴツン、ゴツンとナマの鈍い音が、大声での応援禁止の観客席に不気味に響くのだ。会場全体が異様な雰囲気に包まれ、過去に経験したことのない緊張感を味わった。