メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
西川遥輝、ポスティングでメジャー移籍ならず日本ハム残留 それでも悲観する必要がないワケ
posted2021/01/08 06:00
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
JIJI PRESS
日本ハムからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた西川遥輝外野手の夢は、来オフ以降へ先送りされることになった。交渉期限の1月3日午前7時まで、興味を示していた複数の球団と折衝してきたが、交渉がまとまらず、今季は日本ハムに残留することが決まった。
盗塁王3回、4年連続ゴールデングラブ賞の西川に対しては、外野手の補強を進めるアストロズ、ダイヤモンドバックス、カージナルス、ブルージェイズなどが本格的な調査を進め、代理人のジョシュ・パーセル氏と折衝を続けてきた。
昨今のメジャーではパワー重視の傾向が強い一方、各球団は昨季、両リーグ最多の92四球を選び、出塁率4割3分をマークした選球眼の良さを高く評価し、1番打者候補として西川の動向を探っていた。
多くの球団が緊縮財政を強いられている
ところが、コロナ禍の影響で公式戦が60試合に短縮され、無観客で行われた昨季は、各球団の収益が大幅に減少。今オフは、多くの球団が緊縮財政を強いられており、FA市場全体が停滞する状態となった。
米国内でワクチンの供給が始まったとはいえ、年が明けてもコロナの感染拡大は続いており、2021年のシーズンが通常通り開催できるかどうかも不透明な状況で、再び収益減となることも予想されている。
期限の3日の時点では、2017年ワールドシリーズMVPのジョージ・スプリンガー(アストロズFA)をはじめ、昨季ナ・リーグで本塁打と打点の2冠を獲得したマーセル・オズナ(ブレーブスFA)、マイケル・ブラントリー(アストロズFA)らの移籍先も決まっていなかった。