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三浦龍司、吉居大和……「2022年の箱根駅伝」で見られる? 次世代の大物ルーキー候補たち【高校駅伝】
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJIJI PRESS
posted2020/12/21 18:30
2時間1分35秒の歴代2位のタイムで5年ぶり10回目の優勝となった
他にも学法石川1区の山口智規(2年)は、13分49秒81のタイムを持ち、期待されたが急激にスピードダウンし、31位と力を出し切れなかった。故障のために直前練習が積めなかったがスピードがあるタフな選手なのでこの悔しさを糧に成長し、来年のリベンジに期待したい。
洛南の佐藤(2年)は留学生が集まる3区を希望し、23分40秒で区間日本選手トップの快走。順位を3位から2位に上げ、トップスピードを上げる練習をした成果が出たようだ。来年は、1区で行けそうだ。
仙台育英の1区を駆けた吉居駿恭(2年)は、7位と健闘した。区間10位内に2年生が入ったのは吉居と世羅の森下の2名だけ。昨年はアンカーで倉敷を抜き、見事に優勝に導いたが、今年はエース区間での起用で真名子圭監督の期待に応えた。兄の大和は中央大で5000mでU20日本記録を更新するなど大活躍している。再来年、大学に進学するだろうが服部勇馬、弾馬のように兄弟で大学陸上界において活躍する存在になりそうだ。
大学の陸上界で活躍する“大物ルーキー”になれるか?
各高校の多彩な練習メニューによって選手強化が進み、それと並行して選手個人の競技に対する意識が高まり、高校生の質とレベルは数年前よりも格段に上がっている。来年は、1、2年生がさらに成長してくるだろうし、今年の大学中長距離界のようにルーキーで活躍する選手が出てくるかもしれない。来年の都大路、果たして、どんな「怪物」が出てくるのだろうか――。