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<箱根駅伝>青学大の“門限は10時” 神林主将が明かす「“笑顔でキラキラ”だけじゃ今の箱根は勝てないです」

posted2020/12/18 17:03

 
<箱根駅伝>青学大の“門限は10時” 神林主将が明かす「“笑顔でキラキラ”だけじゃ今の箱根は勝てないです」 <Number Web> photograph by Shunsuke Mizukami

(左から)青学大のエース吉田圭太、ルーキー佐藤一世、原晋監督、そして神林勇太主将

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涌井健策(Number編集部)

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui

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Shunsuke Mizukami

 箱根駅伝で2連覇を目指す青山学院大学。過去6回で5度の優勝を誇る新しき常勝軍団は、混戦が予想される今回の箱根路でも本命と言っていいだろう。

 発売中のNumber1017号「箱根駅伝」特集では、表紙に原晋監督ら青学大のメンバーに登場をしてもらい、巻頭では原監督のインタビュー「箱根は勝つだけじゃつまらない」を掲載。チームとしての「青山学院大学」の強さの秘密に迫った。

 原監督からは、04年の就任後「1年、1年、土壌を改良し、“地層”を積み重ねてきたので、簡単に浮き沈みのあるチームにはなりません」という力強い言葉も飛び出している。

 表紙に監督とともに登場してもらった選手の1人が、主将の神林勇太だ。全日本大学駅伝7区では区間賞の走りで5人抜き。チームを首位に押し上げる激走を見せるなど、精神面だけでなく、走力でも常勝軍団の中軸となっている。

 箱根駅伝で競技生活に一区切りをつけ、就職を予定している神林主将に学生の視点から「青学という組織」について話を聞いた。

「結局うちが一番厳しいじゃん!」(笑)

――入学前、青学はすでに箱根で優勝していました。どんな大学というイメージでしたか?

神林 おそらく皆さんが思われているのと同じで、「キラキラしていて、楽しそうにやっているチーム」です。他の大学は「4年皇帝、1年奴隷」というイメージでしたが、それがなさそうな唯一の大学でしたね。ただ、正直、ちょっとそれが心配だったというのもあります。母校の九州学院は練習の1時間半前から集合して、黙々と一言も喋らずに掃除、練習中も一切無駄話はしないという雰囲気なので、ギャップがあるな、と。

――では、最初から青学志望ではなかったのですか?

神林 当初はもっと厳しいタイプの指導者に見てほしいと思っていたのですが、高校時代の監督や周りの人から「お前は原さんに見てもらったほうがいい」と言われたことが大きいです。あと、吉田(圭太)をはじめとして僕らの学年にも強い選手が来るというのも聞いていたので。

――実際に入学してみるとどうでしたか?

【次ページ】 「うちが厳しい」って胸を張って言える

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