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“三沢光晴カラー”を身にまとい…ノア・潮崎豪、“もどかしい存在”からGHC6度防衛「名門復興」の象徴に 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byプロレスリング・ノア

posted2020/12/13 11:02

“三沢光晴カラー”を身にまとい…ノア・潮崎豪、“もどかしい存在”からGHC6度防衛「名門復興」の象徴に<Number Web> photograph by プロレスリング・ノア

12月6日の杉浦貴戦でGHCヘビー級6度目の防衛を成し遂げたプロレスリング・ノアの潮崎豪。1年を通してベルトを守った

「老いぼれだけど、夢を見てもいいだろ」武藤の挑戦表明

 12.6代々木大会では、来年早々のビッグマッチ開催も発表された。2月12日の日本武道館大会だ。三沢や小橋が名勝負を繰り広げてきた“聖地”への11年ぶりの帰還である。

 そこで潮崎は、今年からノアに定期参戦している大ベテラン、武藤敬司の挑戦を受ける。

「老いぼれだけど、夢を見てもいいだろ」

 そんな言葉で挑戦表明した武藤は、もうすぐ58歳になる。レジェンドレスラー最後のビッグチャレンジだ。久しぶりの武道館大会ではノア所属選手同士の“純血対決”が見たかったというファンもいるだろうが、このマッチメイクもまたノアらしいのではないか。

 それまでできなかった新しいことに挑戦するために、三沢たちはノアを旗揚げした。新日本プロレスなど他団体とも交流し、選手が総合格闘技に出たいと言えばそれも止めなかった。そういう原点あってこその「潮崎豪vs武藤敬司」だ。挑戦表明を受けて、潮崎は言った。

「何歳になっても武藤敬司は武藤敬司。それをGHCヘビー級王者として“I am NOAH”潮崎豪が味わった上で防衛します」

 ノアにはプロレスらしいプロレスを見せる、チャンピオンらしいチャンピオンがいる。それが潮崎豪であることの意味もまた大きい。間違いなくいま見るべき団体、いま見るべき選手だ。

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