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【もめた日本シリーズ】なぜ「巨人はロッテより弱い」発言が?/仰木彬「10分間抗議してくるから…」

posted2020/11/21 11:03

 
【もめた日本シリーズ】なぜ「巨人はロッテより弱い」発言が?/仰木彬「10分間抗議してくるから…」<Number Web> photograph by Kenmizaki Makoto

1989年の日本シリーズ、第7戦で巨人に打ち込まれ、降板する近鉄・加藤哲郎

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NumberWeb編集部

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Kenmizaki Makoto

雑誌「Sports Graphic Number」と「Number Web」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回は日本シリーズにまつわる3つの印象的な言葉です。

<名言1>

たいしたことなかったです。シーズンの方がよっぽどしんどかったですからね。相手も強いし……。
(加藤哲郎/838号 2013年10月3日発売)

◇解説◇

 1989年の日本シリーズは、近鉄が3連勝したのち巨人が4連勝した。そのきっかけを作ったと言われるのが、第3戦の試合後にお立ち台に立った加藤の「巨人はロッテより弱い」と言ったとされる発言だった。

 実際にはそのような直接的な表現はなく、報道によって一人歩きした感が強い。

 ただ、当時チームメイトだった阿波野秀幸はこのように振り返っている。

「言葉を丹念になぞれば、言ってないということになりますけど、まあ、そういうようなことは言ってますよ。あまりにも調子に乗ったことを言ってるんで、だんだん『相手もあることだし、その辺にしとけ』という気持ちになったのを覚えてます」

 一方、抑えの切り札だった吉井理人は「確かに、みんなの中にも『言い過ぎたんちゃうか』『加藤さん、調子に乗ったな』みたいな雰囲気はありました。でも『シーズンでロッテと戦うより気楽やった』というのは、みんながそう感じてたことだと思います。若気の至りなんです」と、伝説の「巨人はロッテより弱い」発言の経緯を振り返っている。

【次ページ】 清原が泣いた日本シリーズで、工藤は何を語ったか

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