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将棋界イチのアーセナルファン・広瀬章人八段に聞く「アーセナル好きのきっかけは?」「毎週試合見てますか?」
text by
君島俊介Shunsuke Kimishima
photograph byShunsuke Kimishima
posted2020/11/16 11:01
将棋界イチのアーセナルファン・広瀬章人八段(写真は2018年度の棋王戦)
広瀬 いまは全然出ていませんけど好きなのは(メスト・)エジルです。基本的にミットフィルダーの選手が好きなんです。アンリは最初に好きになった点で別格ですけど。
――あと、歴代ではどんなMFが好きですか。
広瀬 セスク(・ファブレガス)ですね。セスクがボールを持った瞬間にチームみんなが走り出して、みんなで点を取りにいっているんだなというのが忘れられないですね。挙げた選手でわかっていただけると思いますが、司令塔タイプでラストパスの精度がずば抜けて高い選手が好みです。
広瀬ファンが将棋を“一日”観戦してああダメだった、よりは……
――アーセナルはここ数年、FAカップ(16-17年、19-20年)は勝っていますけど、結構苦戦していますよね。それでも見続けるんですね。
広瀬 自分自身がプロ側ですけど、簡単に代えたらファンではないですから。監督が変わってもファンでい続けます。ただ、目に見えてビッグクラブに勝てていないので、そこは変わってほしいなと思っています。
――観戦に頑張って2時間取って、それでもチームが負けると日々のリズムが崩れることはありませんか。
広瀬 逆に置き換えて、広瀬ファンの人が将棋を“一日”観戦してああダメだったというよりは、まだいいかなと。ファン目線で見るようにしています。一生懸命やったと思える試合だったら負けてしまっても仕方ない、と。
――昨季からチームを指揮する(ミケル・)アルテタ監督はどう思いますか。
広瀬 いいと思います。よくなってきていると感じます。
――その前の(ウナイ・)エメリ元監督はどうでしょう。
広瀬 結果がよくなかったですからね。アルテタになってからは明らかに守備の意識が高くなったとは思います。
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