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「24年もかかってごめんね」元SMAP森且行が3つに分かれた5人を再び“1つ”にした日 

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霜田明寛

霜田明寛Akihiro Shimoda

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posted2020/11/15 11:02

「24年もかかってごめんね」元SMAP森且行が3つに分かれた5人を再び“1つ”にした日<Number Web> photograph by KYODO

11月3日に開催された「SG第52回日本選手権オートレース」で初優勝した森且行

 そして終わりの日からそろそろ4年が経とうとしている2020年11月。朗報が届いた。

「約束守ったよ。でも24年もかかってごめんね」

 森且行も、オートレーサーという世界で1番になった。そして、優勝後のインタビューでも“あの約束”を果たしたことを報告したのだ。

 何かひとつを極めた人は、他の何かも極められる――。MC、俳優、歌手、アーティスト……最初に与えられたアイドルという枠を越えて活躍する5人の背中からそんなことを感じてはいた。そして、それは芸能という範囲すら超越するということを森且行の偉業は教えてくれた気がする。1つの世界で輝きを放つために努力を重ねてきた人は、他の世界でも努力を続けることができるのだ。

 “6人目”が頂上に上り詰めたこの日、すぐに“仲間”の5人がコメントを出した。もちろん、その知らせの性質の違いはあるとはいえ、ジャニー喜多川氏の訃報のときも、コメントを出すタイミングはここまで揃わなかった。

 木村拓哉が「それぞれの選んだ道で、それぞれがつかむもの」とコメントしたように、それぞれの道を進んだ5人、恩師の死をもってすら、4年間交わらなかった5人が、1つのことを一緒に喜んでいる――。森且行が、久々に5人を交わらせてくれた気がした。

 優勝後、テレビ番組のインタビューで「中居くん」「木村くん」「慎吾ちゃん」「剛」「吾郎ちゃん」と5人の名前を出しながら語る森且行を見て思った。

 今、3つに分かれてしまった5人を、フラットに語ることができるのは森且行しかいないのでは、と。いつか国民的アイドル・SMAPがもう一度ひとつになることがあるならば、それをしてくれるのは“6人目の1番”森且行なのではないだろうか。

 本当だったらもっと沸いていただろう2020年のニッポン。オリンピックだけじゃなくて、何かが足りない。全員がナンバーワンになったあと、SMAPというオンリーワンが再び、僕らの前に現れてくれることに……淡い期待を抱いてしまうのである。

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