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久保建英“満点評価” ELでアシスト&好機逃して悔しがる姿も…新着写真で見る豪雨の好プレー集
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byDaisuke Nakashima
posted2020/11/06 20:00
豪雨でキックオフが遅れたマッカビ・テルアビブ戦だったが、久保建英はアシストでしっかり結果を残した
(10~13)“リンクを滑る”かのような芸術アシスト
後半開始から、久保は「ボールに絡みだして撮影機会も多々ありました」(中島氏)との通り、右サイドでの攻撃が活性化する。そして生まれたのは後半7分のシーンだ。
右サイド高い位置でボールを持つと、相手マーカーを引き付けつつ左足でカットイン。ドリブルとシュートを警戒する相手を見越したかのようなクロスを送った。弧を描いたボールは相手DFとGKが対応しづらいコースに飛ぶと、ファーサイドに走りこんだバッカが頭で合わせ、ボールはゴールラインを越えた。大きな追加点のアシストに、チームメートも久保を笑顔で称えていた。
その後には逆サイドからのクロスが入ってゴールチャンスが巡ってきたが、直前に相手にクリアされて悔しがる場面もあった。
バッカの2得点で勢いに乗ったビジャレアルは、後半26分に久保の右サイドでのボール奪取を契機にバエナが3点目を奪い、その10分後には20歳のフェルナンド・ニーニョがダメ押しゴールを決めて勝負あり。大勝でELグループステージ3連勝として、決勝トーナメント進出へ大きく前進した。
この日の久保の働きぶりについて、スペイン紙の「AS」はバッカとともに3点の“満点評価”を与え、寸評では「まるで濡れたピッチが芸術的表現を見せるためのアイスリンクのようだった」とまで絶賛した。
ただし戦線復帰したジェラール・モレノは途中出場で4点目の起点となるパスを送り、右サイドの競争相手となっているチュクウェゼも2日のラ・リーガ第8節バジャドリー戦で得点を挙げている。激しい序列争いが続くだけに、継続的に結果を残してウナイ・エメリ監督の信頼をさらに勝ち取りたいところだ。
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