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「もう名人は諦めていた」渡辺明三冠を救った“恩人”福永祐一騎手のひと言とは
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byTakuya Sugiyama
posted2020/10/08 11:01
渡辺はタイトル戦でも着用した和装に着替え、福永との対談に臨んだ
当時、本人をして「今年も無理か」と思ったという17番枠で勝利したワグネリアンのダービー。「生涯会心のレースでしたか?」と訊く渡辺に対し、福永は「そうです」と即答する。「別にダービーで勝てなかったとしても、いい騎手人生じゃないか、ってそれまでは思ってた」と半ば諦めかけていた福永が、19度目の挑戦にしてようやく掴んだダービージョッキーの座。これが大きな転機となる。2年後、それまでダービーに届かなかったことが嘘のように、コントレイルの鞍上としてダービー2勝目を挙げたのだ。しかも今回は無敗での勝利である。
名人とダービーという最高峰のタイトルを得た2人に共通するのは「肩の荷が降りた感覚」だ。重圧を乗り越えた先に2人が見ている景色とは何か。
白熱の対談本編「重圧、会心、そして次なるステージへ」は、Number1012号「三冠親仔伝説」に収録されている。
Number1012号「秋競馬GⅠプレビュー 三冠親仔伝説」は、無敗三冠を狙うコントレイルの近況レポートと、主戦騎手・福永祐一&棋士・渡辺明の「名手・名人対談」を巻頭に掲載。武豊の「とことん血統論」、横山典弘親子と岩田康誠親子のダブル「親子で語ろう」、ルメールやデムーロらが語る「オヤジ・おふくろ」、杉本清氏ら関西テレビ歴代アナの「三冠実況座談会」、新直木賞作家・馳星周氏の特別寄稿「妻とわたしとステイ一族」など、馬と人のファミリーヒストリー満載です!