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浅田真央、30歳に 「自分が目指していたのは、今日のような演技」ソチ五輪後に語っていた重圧と歓喜
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2020/09/25 15:00
ソチ五輪のシングル、浅田真央のフリープログラムは世界中を感動の渦に巻き込み、多くのトップスケーターたちから賞賛の声があがった
最善を尽くして感謝を伝える場所、世界選手権。
浅田はソチ五輪のショートからフリーを迎えるまでのわずかな時間に、多くの励ましを受けたと言う。だからソチで、こう語っていた。
「メダルという形で残すことはできなかったけれど、自分の目指す演技ができて、今まで支えてくれた皆さんに、私なりの恩返しができたんじゃないか、と思います」
その言葉にあるように、ソチのフリーの演技で恩返しはできた。
でも、もっと感謝を伝えたい。そのためにも、ソチでは出来なかったショートと合わせて、2つともに完璧な演技をしたい。
オリンピックから世界選手権までの準備の時間は、決して長くはない。4年に一度の大舞台へ向けての日々の、そして大会で費やしたエネルギーの大きさを考えれば、短いと言ってもいい。
それでも浅田は、最善を尽くして感謝を伝えたいと思っている。
それが、さいたまスーパーアリーナで行なわれる世界選手権なのである。