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藤井聡太二冠の順位戦勝率「.970」! 谷川浩司九段との「中学生棋士」対決に勝利、勢いとどまらず

posted2020/09/10 15:00

 
藤井聡太二冠の順位戦勝率「.970」! 谷川浩司九段との「中学生棋士」対決に勝利、勢いとどまらず<Number Web> photograph by 日本将棋連盟

谷川浩司九段との「中学生棋士」対決に勝利した藤井聡太二冠(代表撮影/別日撮影)

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 将棋の藤井聡太二冠(18)は9日、第79期順位戦B級2組4回戦、谷川浩司九段(58)との対局に勝利。藤井二冠は今期順位戦4連勝となり、同期1期抜け、そして谷川九段が持つ史上最年少名人(21歳2カ月)獲得へとつなげる無敗キープとなった。

 対局前に話題になったのは、谷川九段の“気遣い”だった。先に対局場に入った谷川九段は下座に。その直後に入室した藤井二冠が上座に座ることに。その棋風から「光速の寄せ」と称され、史上最年少名人やタイトル通算27期の実績を持つレジェンドの谷川九段が、若きタイトルホルダーへの敬意を示した。

 藤井二冠、谷川九段ともに「中学生プロ棋士」という共通点を持つ“天才”同士。通算2度目の対局は、先手の谷川九段が自身も藤井二冠も得意とする角換わりを採用した。午前中から夕方頃までじっくりとした展開が続き、夕食休憩後から本格的な戦いに。互角の展開の中でじわじわとリードを奪ったのは藤井二冠で、76手で谷川九段を投了に追い込んだ。

順位戦、今年度成績ともに凄い勝率

 藤井二冠はこの夏、棋聖戦で渡辺明三冠、王位戦では木村一基九段というトップ棋士相手に勝利し、一気に最年少二冠&八段昇進を達成した。そのとどまらない勢いは将棋界を超えて社会に大きなインパクトを残しているが、タイトル戦以外の対局でも圧倒的な成績を残している。

 まず順位戦の通算成績(2017年度:C級2組、2018、19年度:C級1組、2020年度:B級2組)は33勝1敗、勝率にすると「.970」という驚愕の成績だ。

 また日本将棋連盟ウェブサイトによると、9月8日時点での今年度成績は20勝3敗(勝率0.8695)で、勝数ランキングでも1位につけるなど、トップ棋士との戦いが続く中でも抜群の成績を残している。

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