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メッシ急転バルサ残留、決め手は家族の涙とクラブ愛。「全タイトル獲得」へ不満を解消できるのか。 

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2020/09/05 08:50

メッシ急転バルサ残留、決め手は家族の涙とクラブ愛。「全タイトル獲得」へ不満を解消できるのか。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

2010-11シーズン、絶頂期にあったバルサとメッシ。今回の残留劇からクラブ再建を果たせるのだろうか。

 今夏の欧州サッカー移籍市場で最も注目を集めていたリオネル・メッシが、バルセロナ残留を決断した。世界的サッカーサイト『GOAL』のインタビューを受ける形で、「新しいシーズンもバルセロナでプレーする」と明言した。インタビューやスペイン各メディアの報道によると、たしかにバルサを出たいとクラブに伝えたものの、家族が泣き出したこと、巨額の契約解除金の存在、人生をともにしたチームと法廷で争うことはできないという思いなどがあり、残留を決断したという。

 なおクラブの公式ツイッターアカウントはスペイン語、英語、日本語とそれぞれの言語で「僕は自身の最善を尽くす。僕のバルサへの愛は、決して変わることはない」とメッシのコメントを紹介。2020-21シーズンのユニフォームを身にまとった写真が掲載されている。

 2019-20シーズンのバルサは宿敵レアル・マドリーにラ・リーガ制覇を許し、CL準々決勝でバイエルンに2-8の歴史的大敗を喫するなど屈辱の無冠に終わった。

 その一方でバルサはメッシと抜群の連係を見せたルイス・スアレスのユベントス移籍が濃厚で、イニエスタやシャビが去った後もバルサの中盤を支えたラキティッチ(セビージャ復帰が決定)も“構想外”となるなど、ロナルド・クーマン新監督の下で人員整理が進んだ。

 その方針に対して不満を持ったとされるメッシが8月下旬、クラブに退団の意向を伝えたとの報道で、去就問題が一気に過熱。一時は恩師であるジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティ加入が既定路線と見られていたが、一転急転直下の残留となった。

 2010-11シーズン開幕前、Numberのインタビューに答えたメッシは「とにかく全てのタイトルを獲得すること。これは毎年同じ目標だけどね(笑)」と語り、黄金期にあったバルサはリーガ、CL、クラブW杯など主要タイトルをことごとく制していった。それから10年、過渡期にあるバルサ。新型コロナウイルス禍で収入減のダメージが大きいとも言われる中、今もなおタイトルを熱望するメッシのクラブ愛に応えることはできるのだろうか。

 

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